空白 ページ2
俺はなるべく身体を揺らさないようにして歩く
つい先ほど居酒屋で潰れた女、スロウをこれからどうすべきか悩んだ
送るか？いや、家がわからん
アーミーに頼むか？いや、今日はわざわざ''俺''を頼って来たのだ。おそらくアーミーには話したくないことを今日俺に話した。だからアーミーに預けると言うのはどうなのだろう…
ライダーは？あいつなら家を知っているかもしれん
俺はイカパッドを取り出し、電話をかけるが、出ない。一向に出ない
仕方ない、一旦俺の家へ連れて帰るか
そう思い、再び足を進めようとするが____
「……………誰だ」
「あ、えっと………」
「何か用か？」
「その子、もしかしてスロウですか？」
「………知っているのか？」
「やっぱり………あの、疑いたくないんですが、こんな夜中に、なんで貴方が眠ってるスロウを背負ってるんですか？」
「……………居酒屋で話していた。眠ったから連れて帰ると言う選択を強いられた」
「あ、そうでしたか……ごめんなさい。もしかしてスロウの彼氏さんとか…？」
だったら失礼なこと言っちゃったなー、と言うそいつは、一見申し訳なさそうな態度を取るが、どこか違和感を感じた
「……話は以上だ。俺は帰る」
そう言って足を進めようとするが
「あっ、スロウの家知ってるんですか？僕スロウの幼なじみなんですけど、カギ持ってるんで、よかったら僕が連れて帰りましょうか？」
幼なじみ？どうするべきか…
「……………あのー？」
先ほど感じた違和感の正体が分からないが、一旦預けるか…
「……ああ、では頼んだ」
「はい、スロウがお世話になりました。…………なぁ」
「？何か言ったか？」
「いえ、何も………では帰ります。さよなら」
最後にちらりとサファリハットの下から覗いた目は、怪しく光るピンク色だった
ーー
「ほんと、馬鹿だなあ」
「何？ラスガチで誘拐して来たのかよ、ウケる」
「今更何言ってんだよ。さぁて、まずは拘束しとかねえとなあ」
やあっと捕まえたよ………A…………！！
ーー
目覚めると電話が鳴っていた。寝ていたのか
『私、は』
あの後、あいつは何と言うつもりだったのだろうか
「……もしもし」
『ライダーか？スロウと居酒屋で話してたらスロウが潰れた。幼なじみとやらにスロウは預けたから』
「は？幼なじみ？何言ってんだお前…」
『…………何？』
妙な胸騒ぎがした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 19人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あべさん(プロフ) - ありがとうございます(´；ω；｀)！ (2017年7月5日 20時) (
レス) id: f974a3e7c6 (このIDを非表示/違反報告)
おみ - 続編...！ありがとうございます！！(。´Д⊂) (2017年7月5日 18時) (レス) id: 9aaa9f3c1a (このIDを非表示/違反報告)
あべさん(プロフ) - わんはーとさん» ありがとうございます(´；ω；｀)あいかわらずの下手くそ文章ですが、どうか完結までお付き合いください…！ (2017年7月5日 0時) (レス) id: f0c55ba8ac (このIDを非表示/違反報告)
わんはーと(プロフ) - わーい！続編だー！楽しみしてました！！じっくり読ませていただきますね！(*^^*) (2017年7月5日 0時) (レス) id: 245da36182 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あべさん | 作成日時：2017年7月4日 22時
