107 太宰side ページ7
その日は全くもってつまらなかった。
Aのことを怯えさせてしまってから、午後の授業中もずっとボーッとしてた。
早く家に帰りたくて、この学園にいたくなくて、女の子の誘いにも断ってまっすぐに家まで帰った。
ガチャッ
太宰母『凄かったわー、私も見に行ったのよ』
母さん?誰かお客さんでも来てるのかな。
芥川母『あら、そうなの?姉さんが美術館に行くだなんて、珍しいわね』
その声は、聞いたことのある声。
私の母親と、芥川君の母親。
太宰母『あら、治。おかえり、今日は早かったのね』
芥川母『久しぶりね、治君。お邪魔してるわ』
太宰『…………お久しぶりです』
そうして、母と芥川君の母は会話を続けた。
私はリビングでテレビをつけたりしながら、ただボーッとしていた。
脳裏に浮かぶのは、やはりAと、会ったこともない、七瀬君。
Aの眼中には、七瀬君しかいない?
他にいたとしても、志賀君だけ────
全く…………どこで間違えたのかな?
女の子を本気で好きになったのは初めてだから、今までの経験は全くもって意味無い。
Aを混乱させてしまった。
これは私の大失敗だ。
気づけばもう帰ってきてから時間は結構経っていて、芥川君の母はもう帰っていた。
その後父さんが帰ってきて、夕食の時間になった。
私は一言も喋らなかった。
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太宰の包帯希望者 - 志賀ちゅぁぁぁぁぁ)) (1月29日 23時) (レス) @page40 id: 6bf27ac656 (このIDを非表示/違反報告)
@くろ_。(プロフ) - AiRAさん» 最初は双黒もかこっかなあと思ったんですが、オチが決まってないので誰だろうと意味も込めて赤い糸と手だけにしました怖いですね笑こちらこそありがとうございます。これからもよろしくお願いします (2018年5月13日 18時) (レス) id: a5d4ec3f5a (このIDを非表示/違反報告)
AiRA(プロフ) - @くろ_。さん» イラスト拝見させていただきました!ありがとうございます!とても素敵な絵ですね!本当にありがとうございます!これからもよろしくお願いいたします! (2018年5月13日 17時) (レス) id: d92691fd25 (このIDを非表示/違反報告)
@くろ_。(プロフ) - AiRAさん» うへえ、無事かけました!これからも応援してます! (2018年5月13日 17時) (レス) id: a5d4ec3f5a (このIDを非表示/違反報告)
@くろ_。(プロフ) - AiRAさん» http://uranai.nosv.org/uploader/common/7/8/f/78f4d4c068bdc751658f0887f4cdd7de.png (2018年5月13日 17時) (レス) id: a5d4ec3f5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:AiRA x他1人 | 作成日時:2018年4月14日 20時