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太宰side
Aがその銃をくるくる回しながら遊んでいる。
だが油断はできない。この子は芥川君と同じで何をしだすか分からない時がある。
太宰『…………上司の前で銃で遊ぶとは……』
貴女『ただの遊びじゃありませんよ。この銃、とても使いやすいので』
そう言ってAは笑った。
この子が笑う時なんてあっただろうか。
芥川君だって笑わなかったのに。
そんなことを考えていると、Aが持っている銃が8丁まで増えていた。
何故こんなに持っているのか。
異能力で持ってきたのか。
考えるのはそんなことばかりで、ただ銃をくるくる回して遊ぶAを見つめるだけ。
すると、その銃を回す速度が徐々に速くなってきていることに気づいた。
8丁の銃が高速で、不規則に回り続ける。
すると、Aはその銃を全て天井に向かって
投げた。
私も敦君も咄嗟に上を向くが、上に向けて投げられたはずの銃がない。
何をしたのかと再びAに視線を戻したが、彼女は笑うだけ。
その時、1つ決定的なことを見過ごしていたことに気づいた。
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作者名:AiRA | 作成日時:2018年2月4日 19時