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太宰『馬鹿な考えはやめなさい』
貴女『あなたの言う事に従う理由はない』
太宰『上司の言う事は絶対でしょ?』
貴女『元上司だ、あなたは』
ガチャッ
敦『太宰さん……?あ、目が覚めたんですね』
貴女『人虎……』
太宰『とりあえずここで安静にしなさい。君連れてくる時すごい熱だったんだから』
貴女『結構。帰ります。お世話になりました』
太宰『その状態で何が出来るんだい?』
貴女『………………』
敦『あ、あの……』
太宰『A、部屋に戻りなさい』
貴女『………………』
太宰『返事は?』
貴女『…………人虎、私は帰る』
太宰『部屋に戻りなさい』
その時、探偵社員ほぼ全員が私の目の前に現れた。通さぬつもりか。
貴女『………………はぁ……』
軽くため息をついて、渋々戻ることにした。
与謝野『高熱だ。マフィアでは何をしているんだい?』
貴女『………………』
与謝野『まぁ答えなくてもいいけどねェ』
太宰『まずは、何故死のうとしたのか、聞かないとね』
貴女『………………あなたこそ何故私を生かした』
私は隠し持っていた銃を取り出し、太宰さんに向けて構えた。
太宰『君は私の部下だよ』
貴女『元部下だ』
太宰『まずは上司の質問に答えなさい』
貴女『私たちを捨てたくせに上司気取りで話すのはやめていただきたい』
敦『捨てた……?』
太宰『その銃じゃ私は撃てないよ』
貴女『そうですね』
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作者名:AiRA | 作成日時:2018年2月4日 19時