検索窓
今日:4 hit、昨日:7 hit、合計:8,415 hit

ページ6

ガチャッ




貴女『あら?夜に来るなんて珍しい。ごめんね、治はまだ来ていないわ』


芥川『…………そうですか』


貴女『ゆっくりしていって。顔色悪いわね。
ちゃんと寝れてる?』







ピアノを毎晩弾いてるのであまり寝れてない。







などと口が裂けても言えない。







僕が好きで弾いているのだから、いいのだ。







貴女『私は最近凄くよく眠れてるのよ。
5時間ぐらいしかないけどね』


芥川『5時間……?』


貴女『そう。なんかね、ここの部屋うっすらとピアノの音が聞こえるのよ。幻聴かも
しれないけどね』








間違いなく僕の音だ。









貴女『あれを聞くと短時間で凄い熟睡できるの。今度実際に見て聞いてみたいな』


芥川『…………そうなんですか』


貴女『芥川君の部屋までは聞こえない?』


芥川『はい』


貴女『幹部フロアだものね。聞ける機会が
あるといいね』







ガチャッ









太宰『やぁ、待たせたね』


貴女『お疲れ様、治』









もしかして、太宰さんはこの光景を
見せつけるために僕を書庫へ行かせない
ようにしているのだろうか。





だとしたら分が悪い。









太宰『今日は?』


芥川『任務の報告書類です』


太宰『はぁ…………』









ピアノ、弾きたい。







太宰『ま、いいや。先戻っていいよ』


芥川『失礼致しました』

7→←5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.2/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
6人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:AiRA | 作成日時:2018年1月18日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。