検索窓
今日:3 hit、昨日:7 hit、合計:8,414 hit

32 ページ32

最後に見た芥川君の表情は、





柔らかく笑っていた。





全てが終わったように。でも後悔は
していないように。









走ってきた時には間に合わなくて、




いつもの黒外套は羽織っていない、
白いフリルシャツに身を包んだ芥川君がいて、









最後もそうだ。


彼は笑っていた。









白い羅生門を翼の形に変えて、
この廃屋から飛び降りた。









天使のように美しく、たくさんの血を吸い
汚れた黒外套を残して────。









バタバタバタバタ!!!







貴女『!!』


太宰『細かいところまで調べろ』


貴女『…………お、治……』


太宰『A、大丈夫かい?一体何が……』


貴女『こ、これ…………』









私は彼がいつも着ていた黒外套を
治に渡した。









太宰『っ…………!!』







治にしてはらしくない表情。







奥歯をギリリと鳴らし、悔しそうに
その場から立ち去っていった。









貴女『っ……、芥川君……!』









どうして置いていったの────?

33→←31



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.2/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
6人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:AiRA | 作成日時:2018年1月18日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。