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〜♪♪
太宰『随分上手いものだね』
芥川『!?』
バレた…………しまった……。
太宰『そんなにピアノが好きかい?』
芥川『あのっ……』
太宰『言い訳は求めていない』
芥川『っ………………』
太宰『最近戦果はあげられない、訓練も集中していない』
芥川『………………』
太宰『だとしたら、そのピアノは邪魔だ。
あとで首領に頼んで処分してもらう』
芥川『!?』
太宰『どうしてそんなに落ち込むんだい?そのピアノでは生きる意味は見つけられないよ』
芥川『っ……もう、見つけております……』
太宰『五月蝿い。兎に角そのピアノは処分だ。この書庫も出入り禁止』
芥川『っ…………!!』
太宰『帰るよ』
芥川『…………あの、ピアノは……』
太宰『処分だ。変える気はないよ』
芥川『………………』
安吾さん、織田作さん、Aさん。
すみません────。
太宰『明日は殲滅の任務だ』
芥川『………………』
太宰『ピアノのことは忘れなさい』
芥川『…………はい』
太宰『いい子』
太宰さんに腕を引っ張られながら
幹部フロアへ向かう。
もうあの書庫には二度と入れなくなることを
僕は覚悟した。
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作者名:AiRA | 作成日時:2018年1月18日 21時