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ガチャッ
太宰『ただいまー。お?』
芥川『あ、おかえりなさい』
中也『勉強してるのか。偉いな』
芥川『今度中間テストがあります故』
太宰『先生も褒めていたよ。すごいことじゃないか』
芥川『…………そうですか。すみません、先に
風呂に入ります』
太宰『おやおや珍しい、どーぞー』
バタン
中也『………………』
太宰『あの様子だと、先生は気づいていないみたいだね』
中也『だな。芥川のことだから、周りの人間は偽善者としか思ってねぇんだろ』
太宰『………………』
中也『これじゃ施設にいた時と同じだ。
どうする?』
太宰『彼自ら解決した方がいいと思うよ』
中也『だがこのままじゃあいつの精神も
もたねぇだろ』
太宰『大丈夫、芥川君はそこまで弱い子じゃないよ。おっと、中也…………』
ガチャッ
芥川『…………どうかしましたか?』
太宰『ううん、なんでもないよ』
芥川『あの、太宰さん、中也さん。今日はお手数を煩わせて申し訳ございませんでした』
太宰『来てくれてありがとうございました、
じゃなくて?』
芥川『あ、ありがとうございました……』
中也『飯にするか?』
芥川『あ、いえ…………僕はもう少し
勉強をします故』
太宰『食べないはナシだからね?』
芥川『は、はい……』
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作者名:AiRA | 作成日時:2018年1月15日 15時