third ページ3
芥川『……仕事では……』
中也『あ?保護者には早退の連絡くらいくるだろ…………ってびしょ濡れじゃねぇか!』
太宰『雨降ってなかったよねー?』
芥川『少々、諸事情で…………』
中也『まぁ風呂入ってこいよ。そのままじゃ
気持ちわりぃだろ?』
芥川『ありがとうございます……』
バタン
中也『さてと、なぁどうする?太宰』
太宰『何が?』
中也『手前気づいてんだろ?あのびしょ濡れは直でかぶったとしか考えられねぇし、ジャージもなかったんだから……』
太宰『つまり?』
中也『いやがらせ受けてんだろ、ほんとに可哀想すぎるよな』
太宰『…………相手はとある会社の社長の息子らしいよ。それなりに金はあるらしい』
中也『手前そこまで知ってんのかよ!』
太宰『恐らく明日の授業参観にも来るかもね』
中也『ほう…………?あ、ちょっと待て』
ガチャッ
芥川『………………』
太宰『おいで龍』
中也『飯にするぞ』
芥川『あの……手伝います……』
中也『いや、座ってろ』
太宰『ほらほらこっち』
太宰が自分の膝に座るように招くと、
芥川はそこに素直に座る。
中也『ほらよ』
芥川『ありがとうございます』
太宰『それで?なんであんなにびしょ濡れ
だったのかな?』
芥川『……!』ビクッ
太宰は膝に座る芥川の頭を撫でながら聞く。
だが芥川はすぐには答えず、言い訳を探す。
芥川『それ、は……』
中也『おい、言い訳探そうとするなよ』
太宰『正直に言えばいいよ』
4人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:AiRA | 作成日時:2018年1月15日 15時