memories 陽だまりの中で (ページ11)

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そして、怒涛の中間テストが終わった。

私は去年より伸びたから良かったけど……

芥川『………………』

芥川君が机に突っ伏して落ち込んで
おります。←

貴女『芥川君、なんでそんなに落ち込んでるの？』

芥川『数学の最後が解けていなかった…………』

貴女『？…………え？！数学以外100点だし、
しかも数学だって部分点で97って……』

芥川『…………怒られる』

貴女『いやいや怒られないよ？！そんなに鬼じゃないでしょ？！497だよ？！すごいじゃん！！』

女子『佐々木さん。廊下に結果貼られた
みたいだよ』

佐々木『あ、わかった。見に行こ』

芥川『………………』

ズラァ────

貴女『芥川君ダントツ１位だし……』

芥川『………………佐々木は？』

貴女『私は去年より伸びたからよかったよ。
個人的にはね』

女子『ちょっと待って！１位497だって！！』

女子『芥川龍之介…………？あぁ！あの
肌白い子！』

貴女(なにその認識の仕方……)

芥川『………………』

貴女『あれ？どうしたの？』

芥川『教室に戻る』

貴女(１位なのに、全然嬉しくないのか……)

？『…………あの子だよね？』

女子『そうだね』

女子『まちがってはないと思うよ』

？『…………わかった』