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森『でもね、A君。入澤君ばかりを責めないであげてほしい』
貴女『………………』
森『そんなに怒っているのならば、私からも謝罪するよ』
貴女『謝罪なんていりません。私が望むのはその女の死です』
入澤『っ………………』
森『……作戦を立てたのは、入澤君だけではないのだよ』
貴女『ではそれに携わった者は今どこに?』
森『教えたらどうする気だい?』
貴女『殺します』
入澤『首領っ……』
森『ふぅ…………本当に恐ろしい子になったものだ。君の後ろにいるよ』
私はゆっくりと振り返った。
そこにはいつの間にか部屋に入っていた、中原中也と、
自分の兄、太宰治────。
中也『…………失礼致します、首領』
森『ありがとね、静かにしててくれて』
貴女『っ………………』
森『今どんな気分だい?A君。これではマフィアを抜けてもすっきりしないだろう』
私は兄に殴りかかった。
だがその拳は止められる。
隣にいた中也さんには肩を掴まれる。
貴女『…………私の仲間は何処だ……』
太宰『死んだよ。君がいた部隊はほぼ全滅だ』
貴女『返せ……………返せ、返せッ……返せよ!!』
中也『落ち着けAッ……!』
太宰『あれ以外有り得なかった結末だ』
貴女『そうなるよう計画を立てたのはお前とあの女だ』
太宰『そうだね』
貴女『では何故私は生きてる?リーダーを生かしてくれたことには偶然に感謝する』
入澤『あなたの異能が働いたのではありませんか?それで回避したと』
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作者名:AiRA | 作成日時:2018年3月28日 11時