記 憶

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Hikaru


仕事が予定よりもすごく早く終わって、

サプライズで山田の
病室に行くことにした。



山田は普通病室に移動になったらしい。


受付で号室を聞いて、向かう。


ドアをノックしようとしたそのとき。


涼介「....〜〜〜」


なにが言っている。


よく耳を澄ます。


涼介「大ちゃんｯ...」


大ちゃん...？


涼介「話したいよｯ、

また大ちゃんの温もりに
触れたいよｯ...

ｸﾞｽｯ

ち ねｯ...」


山田と有岡が付き合っていたのは
知ってた。


永遠に別れないんじゃないか
レベルでラブラブだったことも知ってる。


だから、事故後に山田が
有岡を忘れたなんて正直、
驚いた。


知念が有岡を好きだったのも
薄々気づいてた。


いつもはバカな頭をフル回転させる。


とりあえず、有岡と知念抜きの
ライングループを作ろう。


そう思った。


そして、ここにいてはいけない気がして、
足早にその場を去った。

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