31:回想 ページ37
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告白されてしまった。
これで明確に、彼らが私に好意を抱いているとわかったわけで、しかし私も大概普通の女なわけで。
いや、治くんだって、きっと言うつもりじゃなかったんだろう。あの慌てた様子はそうに違いない。
『……つい最近まで、普通だったのに』
口から零れ出た言葉が、如何に変わりたくないかを示していて嫌になる。
信ちゃんはああ言ってくれたし、治くんにも考えさせて欲しいということは伝えたけれど、正直、答えが出る気がしない。
あいつと別れてからずっと、そういう思考をシャットアウトしていたのかも。
黒尾鉄朗は、私のいとこ─孤爪研磨の幼馴染で、大学時代に付き合っていた元恋人。
もともと研磨の家に入り浸りがちだった鉄朗と、大学時代から研磨の家に住み始めた私。出会ってから付き合い始めるまで、そう遅くはなかった。
鉄朗のどこが具体的に良かったのか、とか聞かれると、実はあまり思い浮かばない。強いて言うなら顔がすごく好きだった。
同い年のくせに余裕ぶって煽ってくるとこが、大人っぽく感じたり、可愛げがあるように感じたりして、自分にはない魅力だったのかもしれない。
……あと、寝方が面白かった。
別れた理由は2つ。
�ー族箸傍△襪砲△燭辰同鶺�離恋愛をするメリットがなかった。
��鉄朗が何でも出来てしまい、私の中で互いを高めあえる存在ではなくなったから。
振った時は後者だけ伝えた。その方が確実に別れられると思ったから。
それからずっと、自分の中で恋愛はもういらないなと思っていた。
前述の通り、鉄朗を嫌って別れたわけじゃないから、恋愛が嫌というよりかは、生活環境が変わるので過去の事を振り切りたいという気持ちだった。
『それがまさか、こんな事になるとは……』
天井を仰ぐ。居間から聞こえた母親の「早く風呂入り」という呼びかけに、生返事をした。
前に進むと決めたから、もう振り返ったりしたくない。真剣な気持ちだとわかるから、私も真剣に考えたい。
私は、どうするべきだろう。
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10,000hitありがとうございます！
9.21追記
なかなか更新できずすみません！順位着いてました、、皆さんいつもありがとうございます！
プロットが詰まったので、次回更新までもう少しお待ちください(´；ω；｀)
よろしければコメントやリクエストもお待ちしています、今後ともよろしくお願いします！
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一二三(プロフ) - 月花さん» 切ないの、好物でして……(´∀`) コメントありがとうございます、今後ともよろしくお願いします！ (2021年10月1日 8時) (
レス) id: 828f66f0f0 (このIDを非表示/違反報告)
月花(プロフ) - なんかいろいろ切ないですね……By恋愛未経験者 (2021年9月27日 6時) (レス) @page39 id: 9a5d2125ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：一二三 | 作成日時：2021年7月19日 16時
