検索窓
今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:22,839 hit

"英" 美味しくない。 ページ15

「うぇ………。」



目の前に出された炭のようなものに、私は目を伏せる。



イギリスは私の様子を見て心配しているようだ。



それよりもあんたの神経の方がどうにかしてると思う。



そんな炭を料理と思えるのがすごいよ、私からしたら。




「ほら、食えよ!俺が作ったスコーンだぞ!」



「はっ?!」




これが?!これがスコーンなの?



ただの炭じゃない。




絶対におかしい、彼の頭の中。



何故こんなものがイギリスは食べられるのか、考えてみる。



もしかするとイギリスは味音痴かもしれない。




…ああ、なるほど。フランスが言っていたのはそういうことだったのか。




『イギリスの料理は凄いよ。だって真っ黒な…これ以上は言わない約束だったな、イギリス。』




最後は当の本人に見つかってボコられてたのは秘密。





「さあ、食え!」




イギリスが子供っぽい笑顔を浮かべて私の口に炭を近づける。



ああ、死ぬ。



焦げ臭い臭いが鼻をつんと刺激する。





ええい、この際もう食べてしまえ!




「じ、自分で食べるから…。」



「そうか。」




はい、と差し出されたお皿にはやまほどの炭が。



これを全部食べろと、神様は仰るのですか。




無理。死ぬ。





「いただきます…。」




ぽいと口に放り込み早く飲み込もうと炭を砕く。



味が……何と言うかもう言葉にできない不味さ。





「うっ……。」



「何だよ、そんなに青ざめて。もしかして俺の料理が美味しくてそんな顔してんのか?」




逆、その逆だ。美味しくない。吐き気がする。




「も、無理………。」




イギリスの生産した炭を飲み込むと、私はばたりと床に倒れた。



意識が遠退いていくなかでイギリスがこう言った。




「俺の料理が美味しくて気絶しただと!?」





美味しいわけない。こんな炭。



たまったもんじゃない。




イギリスめ、後でぼこぼこにしてやるから覚悟しとけ。

"氷" 狂ってる。→←"羅" おまじない。



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (27 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
30人がお気に入り
設定タグ:ヘタリア , APH , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みずりんろーる | 作成日時:2017年4月11日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。