兄もアレなら妹もアレ【白鳥沢】

6 アレって言うな ページ7

皆さん、私は1つ忘れていた事があります。



それは...



「ここどこだァー！！！」



とてもとても方向音痴という事。



と言うより！初めて走るんだし！



ルートなんて知らなくてあたりまえだしー！



あらかじめ教えてくれない方が悪いしー！




とにかく、迷子ということです。




出身は東京、親には宮城に行けと言われ…

可哀想な人生を生きてきました。



ってのは嘘。いや出身はあってる。


東京出身の私が宮城の道をわかると思う？



無理。。


あ、もうやる気が切れてきた…



私が迷ってる間に若利は1位。

そして私のテンション1番下。


「お腹すいてきたし…もう疲れたし…誰かぁー」


叫ぶ気力も失いかけだし、、


私のしょぼくれモード入りますよー



近くの公園があったからそこで水を口にした

カラカラだったから喉が潤う



ベンチもあるし、休憩しよ。


ベンチというものはほんとに良いものだ。


うん、座るって幸せだな…目をつぶったら寝れそ


俯いていると、




「やっぱり迷子になってたな。」



あれ、この聞き覚えのある声は...



重い顔を上げると


「！！隼人！！」


隼人がいた。


「ほら、大丈夫かよ。」


手を貸して支えてくれる隼人



「どうしてわかったの？」



「いや、感だな笑」


隼人の感すげぇーよぉ！



「隼人、ロードワーク大丈夫なの…監督は？」



「監督からの命令だよ笑


マネが迷子なんだから部員が探すのは当たり前だろ？


俺以外も皆探してるぞ？」




監督ー！隼人ー！みんなー！


ごめんなさい笑


皆に跪かせてやる！！とか思って...笑



「ほら、歩けるか？」



隼人は私を甘やかし上手だ


そんなこと言われるともちろん、


「無理、歩けない。おんぶ」



こんな事しか言わないことを知っていて

聞いてくる



隼人「ハイハイ、早く乗れよ」



隼人の背中に乗った

バレー部では低い隼人だけど私にしては高い


だからいつもより視界が高く感じれた。




「監督怒ってから謝れよ？」


「え、嘘でしょ？？まじ？どれくらい？」


「んー帰ってからのお楽しみだな！」



しょぼくれモード入りマース

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