兄もアレなら妹もアレ【白鳥沢】

28 アレって言うな ページ29

さぁ！！いよいよやって来ました合宿！


山の中にある合宿所プラスの体育館


「礼、お願いします」


若利の号令で大学生に挨拶


そして私は気づいたのだ……


向こうにはマネージャーが居ない！！



「想定外！！！」


つまり？1人ということ。


食事の準備から選手達の世話、応援。


それも大学生たちの分も。


「監督、私には出来ません。まず多い。」


仕事内容が。



「甘ったれんな！」


ひえっー！！！


「まぁ…一応工以外の1年に手伝わせろ。」


「おぉ！話わかってる〜！！」


ドヤされたので即退散



挨拶終わったら直ぐにネットがたてられる



「ボトルに、タオル。んで、ビブス。」


いつもより量が多いから分けて運ぶ



「今週に限ってよく働かされるーー！」



「あんまり無茶はするなよ？」



うぉー優しいな瀬見笑


「瀬見の心遣いが女子を射止めるんだろうな



私服がダサくても！」


「おい！お前ってやつは一言多い！！」



あは笑それは失礼致しましたー


「湿布ってもう少しで無くなるよな？」


あ！！忘れてた！


「今日中にコーチに言って買い出しいく！」



やばやば！


湿布がキレかけてるの忘れてた！


「コーチ！アイラブコーチ！」


「ん？なんだ木兎？」


「その、湿布がキレそうだから買い出しを……


準備とかは全部終わったんで許可を下さい！」



コーチはなんだそんな事かって許可をくれた


「じゃ！行ってきます！薬局！」



靴を履いてジャージを羽織った


「木兎！ちょっと待て！！」



え？


焦ったふうにコーチから止められた


なに？？


「この通りに行け！分からなくなったら聞け」


渡されたのは薬局までの地図



私を馬鹿にしてるのか！！


「これ通りいけ！」


「はーい」


私は山の中の坂道を下って行った。

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