兄もアレなら妹もアレ【白鳥沢】

23 アレって言うな ページ24

そっと。そっと。



体育館の裏というベタなとこで告白する女の子



相手は若利！



うーん、結構難題か？


だがかなりのお美女だな！



そっと影から覗く


それなりのムードは良きだし何なら完璧！



「あ、あの！牛島さんの事が好きです！」



おぉー！！言ったー！！



「そうか。」



え、まさかの一言？



「え、、それは……」



「すまないが部活で忙しい。」



確かにそりゃそうだけど言い方！！



「部活が忙しくても、

牛島さんのこと好きなんです！！」



ありゃ、女の子も積極的なこと。


「それでも無理だ」



「なんで！？好きな人でもいるんですか！？」



おぉ、それを聞く勇気がすごいよ



でも、


若利に好きな人がいるわけないじゃーん？



「あぁ」



「え、？」



え？？？？笑笑



若利好きな人いるの！！？



「好き？

なのかは分からないが大切にしたい人はいる」



「その子は…どんな子ですか？」



「何故それを聞く？」



「お願いします、私を諦めさせて下さい」


女の覚悟はすごいな。






「そうだな、






良い奴だ。うるさいがみんな助けられてる」


それだけ！？



「……そうですか。わかりました。諦めますね」



それでいいわけ！？


「きっと私にはその人に勝ち目はないですね」


「すまない。」



「気持ち聞いてもらってよかったです笑


練習お疲れ様でした。失礼します」



彼女はどこか寂しげな顔をしながら走り去った




若利の好きな人か……


若利にもそんな感情があったなんてなぁー


「若利ーー！」


若利の前に立った


「！！？」


むっちゃ驚いた顔してる！笑笑


「若利にも好きな人いたn


「いつからそこにいた」


え？」



「いつからそこにいたと聞いている」


若利？なんか怒ってる？



「えっと、1番最初から？かな。」



「……」


怒ってる…若利が。



「怒ってる？盗み聞きしたの怒ってる？」



「当たり前だ。」



「ごめん！気になって！」


若利に近づこうとしたら背中を向けられた



「っ、先に帰る」



え？



確実に若利を怒らせてしまった。

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