story 168 同じ ページ35
これは、夢だ。
目の前に膝に手を着いて肩で荒い息をしている新一がいるなんて、
これは夢だ。うん、絶対そうだ。
そう自分に言い聞かせて、右頬をつねる。
あ「‥‥‥‥痛い‥」
ハイ、分かりました現実逃避止めます。
新「オメーの"とっておきの場所"ってのは、予告現場から数kmも離れたこんな場所だったのか？」
息を整え、こちらにゆっくりと歩み寄りながらそう聞いてきた。
‥‥その声はいつもよりワントーン低くて。
あ「あの、えっと‥」
新「俺の推理じゃ、その場所は屋上だったけどそこには誰もいねェし。
代わりに使われて間もない銃弾いくつも落ちてたから、まさかと思ってオメーに連絡しても繋がらねェし。」
あ「ぅ‥そ、その‥‥」
新「やっと繋がったと思ったらなぜかキッドが出るし、そのキッドの車にオメーが乗ってるって意味分かんねェこと言われるし‥‥」
‥‥ヤバい‥
‥‥これはヤバすぎる‥‥！！！
見えないはずのどす黒いオーラが新一の周りから見えるんですけど！？
そのオーラ怖すぎて一歩も動けないんですけど！？
どうしたらいいの私！！！
そうこうパニクっている間に、気づけば目の前には彼がいて。
‥‥逃げられ、ない。
あ「あ、あの‥‥‥
‥‥‥ご、こめんなさっ‥‥！？」
・
もう謝罪するしかない、そう思って発した言葉。
‥‥しかしそれは、
新「挙げ句、Aが"怪我した"って聞いて、すっげー焦ったっつーのによォ‥」
「こっちの気も知らねェで、本人はﾋﾟﾝﾋﾟﾝしてるし」、
そう続けながら、私の腕を自分の方へと引っ張った彼に遮られた。
あ「えっ‥‥エ、えっ‥え！？」
そのまま彼の腕の中にスッポリと収まってしまった私は頭の中が真っ白になってひたすらパニクっていた。
新「本ｯ当こっちの気も知らねェで‥」
あ「す、みませ「けど、」‥へ？」
新「‥‥‥‥けど、
‥‥無事で、よかった‥‥」
まだ整い切っていない呼吸、
走った後の独特の発汗、
何よりも安心したと言わんばかりの声とため息、
耳から伝う音でその全てを感じ、一つ理解した。
ああ‥新一も同じなのだと、
失うことが怖いのだと。
story 169 大丈夫だから‥‥→←story 167 本日‥‥
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茉凪 - おはようございます(*^^*) だいぶお久しぶりです？ 今気が付いたのですが。。。 パート4の誰々目線の所sideが全てsaid表記になっていますよ？ (2023年4月14日 9時) (
レス) id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
山��あみい - とても面白かったです (2021年10月29日 19時) (レス) @page41 id: 93b6a44a11 (このIDを非表示/違反報告)
晴空 - リクエスト締め切らせていただきます！リクエストしてくださった皆さんありがとうございました！また機会があればよろしくお願いします！ (2017年9月22日 9時) (レス) id: 5fb64d8e41 (このIDを非表示/違反報告)
晴空 - 夢巫女さん» リクエストありがとうございます！続編までの数が残り少ないので満足していただける内容になるか分かりませんが、私の文才力全開で書かせていただきます( ｀・ω・´)ﾉ (2017年9月22日 9時) (レス) id: 5fb64d8e41 (このIDを非表示/違反報告)
夢巫女 - リクエストってまだ大丈夫ですか？新一の夢の中で、夢主とイチャイチャして、目が覚めた新一がいつかこうなれば、みたいに考えるのはどうでしょうか？イチャイチャの内容はお任せします。 (2017年9月20日 19時) (レス) id: 6cc7262479 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晴空 | 作成日時：2017年4月22日 9時
