story 216 伊勢三郎 ページ46
新「おい、服部!A!」
服部との話が終わり、沈黙が流れていた書斎に新一の声が響く。
服部と駆け寄ると、彼の手には1冊の本が。
あ「__義経記?」
新「ああ、見ろよこれ‥」
新一は見開きの下の方に指をさした。
あ「い‥せの‥‥さぶろう?」
そこには筆記体で書かれた【伊勢三郎】という文字があった。
平「桜さんは伊勢三郎やったんか‥」
新「そうみてェだな。」
あ「‥‥なんか挟まってるよこれ。」
あ、ホンマや。服部がそう言うと同時に挟まっていた白い紙をスッと本から引き抜く。
半分に織られていたそれを開くと‥‥
「「「!?」」」
城のような建物に、点々と描かれた8つの絵。
一度目にしたらそうそう忘れることはないであろうその絵が、またも目の前に現れた。
あ「こ、これ‥例の絵のコピーじゃ‥‥」
平「どーゆうこっちゃ?桜さんがこの絵を持ってたっちゅうことは‥‥」
新「あの手紙を山能寺に届けたのは、桜さんってことだ‥‥
だが、何のために‥‥」
なかなか繋がらないパズルにまたもピースを追加されたような、そんな気分になる。
チラッと、彼らの表情を窺えば顎に手を当て、難しい顔をしていた。
私は二人ほど頭の回転はよくないし、二人が何を考えているかなんて到底分かる筈もない。
だからまぁ、
あ「‥‥とりあえず、山能寺に戻らない?
いい手がかりも見つかったんだし、なにより、ずっとここにいるとホントに捕まるよ私達。」
平「そ、それもそうやな。ほな行こか?」
新「そうだな、帰ってから考えるか‥‥」
彼らの欠点は推理始めると周りが何も見えなくなってしまうところ。
あ「ほら、早く出よ出よ!」
それを後ろからサポートする、それくらいのことはしようと、
二人の背を押しながら、そう思った。
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茉凪 - 物語一気に読んじゃいました。 沢山の、いやほとんどの直しを言ってしまいすみませんでしたm(._.)m (2023年4月15日 1時) (レス) @page50 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
茉凪 - 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 story 216 伊勢三郎のここの部分 半分に織られていたそれを開くと‥‥ これ正しく半分に折られていたではないんでしょうか? (2023年4月15日 1時) (レス) @page46 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
茉凪 - 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 story 213 事件の詳細はのここの台詞 「その3人とも、桜さんや蘭達が出ていった後で、一度ずつトイレに行ってたね。」 これ正しくは一人ずつトイレにではないんでしょうか? (2023年4月15日 0時) (レス) @page43 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
茉凪 - 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 story 210 認めないのここの部分 仰向けになり真っ黒な空に淡い光を照らす月や星達を眺めながら自分に頬をそっと触れれば、指先にすぐに伝わる熱。 これ正しくは自分の頬にをではないんでしょうか? (2023年4月15日 0時) (レス) @page40 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
茉凪 - 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 同じくstory 205 幕開け NO sideのここの部分 暗いその部屋には布団が一つ強いてあるだけで、寝ているはずの桜の姿はどこにもない。 これ正しくは布団が一つ敷いてあるではないんでしょうか? (2023年4月15日 0時) (レス) @page35 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:晴空 | 作成日時:2017年9月27日 10時