story 212 諦める 新一side ページ42
そんなやり取りをしていると、上の方からガラガラという戸が開く音が聞こえてきた。
綾「京都府警の綾小路です。」
女「ご、ご苦労さんどす‥どうぞ‥‥」
服部と階段を上って行くと、昼間俺達に「事件に首突っ込むな」と忠告してきた細目の警部が数人の警官を連れて玄関口に立っていた。
平「こらぁ、京都府警の警部はん‥えらい早ォお着きでんなァ‥?」
綾「‥‥」
服部の問いかけも完璧にスルーして俺達の横を通りすぎる警部。
おぉ、怖ェー‥‥
あれ、そういや‥‥
あ「___シマリス、連れてこなかったんですね。」
今まさに俺が聞こうとしたことを、いつの間にか背後にいたそいつに言われてしまった。
新「お、め‥いつの間に‥!」
綾「‥‥別に、いつも連れ歩いてるわけやないんで。」
あ「あ、そうですか。残念‥」
Aにそう答えると、綾小路警部はそのまま階段下にある現場の方へと歩いていった。
平「柏木、もう大丈夫なんか?」
あ「うん、もう平気。ごめんね心配かけて‥」
すかさずAに駆け寄り、服部がそう聞けば、申し訳なさそうに謝るそいつ。
その姿はいつも通りのAで。
少しほっとしたような、悔しいような。
新「‥A。」
あ「ん?」
新「その、さっきは悪か「新一。」‥あ、おう‥?」
あ「事件の詳細教えてくれない?」
遺体見て頭真っ白になっちゃったからさぁー、とそう言うAはいつものAなのだが。
新「あ、ああ‥‥分かった‥‥」
(__今、明らかに言葉遮られたよな‥?)
淡々と話すその姿にどこか違和感がある。
"それ"に触れたくねェ、そーゆうことか?
嫌だった‥拒絶って意味なのか?
__なら、
新「‥‥‥」
あ「新一?」
新「‥‥ああ、悪ィ‥事件のことだな。」
__なら、俺の選択肢は‥‥
・
・
・
(‥‥くそッ)
‥‥"諦める"‥
‥‥その一択しかねェじゃねェか‥
story 213 事件の詳細→←story 211 違う、けれど 新一side
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茉凪 - 物語一気に読んじゃいました。 沢山の、いやほとんどの直しを言ってしまいすみませんでしたm(._.)m (2023年4月15日 1時) (レス) @page50 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
茉凪 - 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 story 216 伊勢三郎のここの部分 半分に織られていたそれを開くと‥‥ これ正しく半分に折られていたではないんでしょうか? (2023年4月15日 1時) (レス) @page46 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
茉凪 - 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 story 213 事件の詳細はのここの台詞 「その3人とも、桜さんや蘭達が出ていった後で、一度ずつトイレに行ってたね。」 これ正しくは一人ずつトイレにではないんでしょうか? (2023年4月15日 0時) (レス) @page43 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
茉凪 - 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 story 210 認めないのここの部分 仰向けになり真っ黒な空に淡い光を照らす月や星達を眺めながら自分に頬をそっと触れれば、指先にすぐに伝わる熱。 これ正しくは自分の頬にをではないんでしょうか? (2023年4月15日 0時) (レス) @page40 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
茉凪 - 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 同じくstory 205 幕開け NO sideのここの部分 暗いその部屋には布団が一つ強いてあるだけで、寝ているはずの桜の姿はどこにもない。 これ正しくは布団が一つ敷いてあるではないんでしょうか? (2023年4月15日 0時) (レス) @page35 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:晴空 | 作成日時:2017年9月27日 10時