story 201 なんか‥ ページ30
新「月っていやァ‥」
平「?‥なんやまだあるんか?」
新「いや、前に蘭と待ち合わせした時があってな‥‥だけど、すっかり忘れててさ‥約束を思い出した時には二時間も遅刻してたんだ。」
平「そらキツいなァ‥」
___ああ、なんだろ
新「俺も、流石にもう待ってねェだろうと思ったけど一応、待ち合わせ場所に行ってみたら__」
___なんか、モヤモヤする。
新「__って言われてさ‥」
平「ほォー‥あの姉ちゃんも器がデッカイのォ。」
あ「その時からでしょ、蘭をただの幼馴染みと思ってたのが変わったのは。」
「「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥え、」」
固まる二人。
そりゃそうか、突然後ろから声をかけたんだから。
平「おま、下に行ったんやなかったんか?」
あ「スマホ忘れたから取りにきたの。」
新「ど、どっから聞いてた?」
あ「前に蘭と待ち合わせしたって辺りから。」
そう言うと何故かほっとした顔をする新一と、「なんやそこだけかいな‥‥」と少しがっかりした様子の服部。
よく分かんないけど、まぁいいや。
あ「楽しい恋バナ邪魔しちゃってすいませんねー」
__なんか今、だめだ。
新「別に恋バナじゃねェよ。つか、蘭はただの幼馴染みだっつの。」
あ「どーだかねェ‥、そのわりには随分嬉しそうに思い出話を語ってるように見えましたけどー?」
平「お、おい柏木‥‥」
言い方がすごく嫌な感じになる。
気まずい空気になっていくのがよく分かる。
・
その場に居たくなくて、スマホを片手に「どうぞ続きをごゆっくり〜」と言って二人に背を向け、客間を出た。
そのまま一歩、二歩と歩いて‥‥止まった。
あ「はぁー‥‥」
そんなため息が、その場にしゃがみ込みながら漏れた。
どうした私。なんであんな言い方した。
思い返してみても、ただスマホを取りにきて、たまたま聞こえてきた二人の会話を立ち聞きしちゃって、
‥‥新一が蘭との思い出話をしてた。
ただ、それだけの事なのに、なんかすごくモヤモヤして‥‥
__「その時からでしょ、蘭をただの幼馴染みと思ってたのが変わったのは。」
気づいたら、あんなこと口走ってた。
自分の言動に理解が出来なくて、あーうー‥とうなだれる。
から、気づかなかった。
「‥おい」
後ろにいたそいつに。
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茉凪 - 物語一気に読んじゃいました。 沢山の、いやほとんどの直しを言ってしまいすみませんでしたm(._.)m (2023年4月15日 1時) (レス) @page50 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
茉凪 - 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 story 216 伊勢三郎のここの部分 半分に織られていたそれを開くと‥‥ これ正しく半分に折られていたではないんでしょうか? (2023年4月15日 1時) (レス) @page46 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
茉凪 - 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 story 213 事件の詳細はのここの台詞 「その3人とも、桜さんや蘭達が出ていった後で、一度ずつトイレに行ってたね。」 これ正しくは一人ずつトイレにではないんでしょうか? (2023年4月15日 0時) (レス) @page43 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
茉凪 - 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 story 210 認めないのここの部分 仰向けになり真っ黒な空に淡い光を照らす月や星達を眺めながら自分に頬をそっと触れれば、指先にすぐに伝わる熱。 これ正しくは自分の頬にをではないんでしょうか? (2023年4月15日 0時) (レス) @page40 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
茉凪 - 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 同じくstory 205 幕開け NO sideのここの部分 暗いその部屋には布団が一つ強いてあるだけで、寝ているはずの桜の姿はどこにもない。 これ正しくは布団が一つ敷いてあるではないんでしょうか? (2023年4月15日 0時) (レス) @page35 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:晴空 | 作成日時:2017年9月27日 10時