story 187 彼の初恋 ページ16
______
____
__
___8年前
「__まるたけ えびすにおしおいけ__」
平「‥‥‥ぅ‥」
まだ幼い服部平次は、とある声が聞こえ、目を覚ました。
起き上がった彼はその声の主を捜すように辺りを見回す。
「__よめさんろっかく たこにしき__」
どうやらその声は外からのもののようで。
ぽっきりと折れてしまった格子の隙間から外を覗くと‥‥
平「‥‥‥!」
「__し あや ぶったか まつまんごじょう__」
彼と同じくらいの赤い着物に身を包んだ少女がそこにいた。
「__せきだ ちゃらちゃら うおのたな ろくじょう ひっちょう とおりすぎ はっちょうこえれば とうじみち くじょうおおじでとどめさす__」
枝垂れ桜の下で少女は鞠をつきながらそんな歌を口ずさんでいた。
彼は‥ただただ見とれていた。
その子に声をかけることは勿論、その場から動くこともできなかった。
今までに感じたことのなかった胸の高鳴りだけが彼を覆い尽くしていたから。
___しかし、
ビュッ
平「‥‥っ‥‥‥‥‥あ!」
突然吹いた強い風と舞い散る桜が彼の視界を妨げる。
次に彼が目を開いた時にはもう‥‥
‥‥そこに少女の姿はなかった。
無我夢中で外へと飛び出す服部。
辺りを見回すが、少女の姿は見当たらない。
肩を落としてため息を吐く彼。すると_
平「‥‥?」
視線の先に、小さく輝くものが一つ。
拾い上げると、それはどうやら水晶のようで。
____もしかして‥
これは彼女のものかもしれない、彼はそう思った。
‥‥そんな夢のような、でも本当の出来事。
389人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
茉凪 - 物語一気に読んじゃいました。 沢山の、いやほとんどの直しを言ってしまいすみませんでしたm(._.)m (2023年4月15日 1時) (レス) @page50 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
茉凪 - 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 story 216 伊勢三郎のここの部分 半分に織られていたそれを開くと‥‥ これ正しく半分に折られていたではないんでしょうか? (2023年4月15日 1時) (レス) @page46 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
茉凪 - 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 story 213 事件の詳細はのここの台詞 「その3人とも、桜さんや蘭達が出ていった後で、一度ずつトイレに行ってたね。」 これ正しくは一人ずつトイレにではないんでしょうか? (2023年4月15日 0時) (レス) @page43 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
茉凪 - 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 story 210 認めないのここの部分 仰向けになり真っ黒な空に淡い光を照らす月や星達を眺めながら自分に頬をそっと触れれば、指先にすぐに伝わる熱。 これ正しくは自分の頬にをではないんでしょうか? (2023年4月15日 0時) (レス) @page40 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
茉凪 - 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 同じくstory 205 幕開け NO sideのここの部分 暗いその部屋には布団が一つ強いてあるだけで、寝ているはずの桜の姿はどこにもない。 これ正しくは布団が一つ敷いてあるではないんでしょうか? (2023年4月15日 0時) (レス) @page35 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:晴空 | 作成日時:2017年9月27日 10時