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それから、私達3人は遅刻はせずにしっかりと登校できた。
今は体育の時間なんだけど…
「ったぁ…」
「ありゃりゃ、Aちゃん派手に転んだなぁ。
保健室行ってき。1人で行ける？」
「ありがとうくろちゃん。
1人で行けるから、先生に言っといて貰ってもいい？」
転んでしまいました。
私がそういうと、くろちゃんは「おっけー！気をつけてな！」と言って送り出してくれた。
くろちゃんの優しさに感動しつつ、今になって羞恥心が湧いてきた。
生徒会長があんなに派手に転ぶなんて…情けない…。
1人百面相しながら、保健室に向かう。
「っと、ここかな？」
保健室と書かれた教室の前に来たが、電気がついていない。
もしかしたら今日は保健室の先生は休み…？
でも、このまま血を垂れ流しにするわけにも行かないし、消毒して絆創膏を貰ったらすぐに帰ろう。
そう思って、保健室の扉を開いた。
「消毒液と絆創膏は〜…」
電気もつけずに、私が1人でゴソゴソと探していると、ベッドの方から何やら音が聞こえてきた。
ギシギシと、ベッドの軋むような音と共に、甲高い女性の声が聞こえてくる。
ここまで来たら、流石に何が起こっているのか分かる。私もそこまでピュアではないのだ。
それにしても、気まづい…
とにかく、早く探し物を終わらせて帰らないと。
そう思って、探す足を早めようとした所で、足首が本来曲がらない方向に曲がってしまった。
そう、また転んでしまったのだ。
幸い、声は出さなかったが、近くにある棚からものがバサバサと落ちる音がしてきた。
…やってしまった。
私の転んだ音に気づいたのか、カーテンで見えなくなっていたベッドから先輩と思わしき女子生徒が焦ったように出てきた。
そして、未だに転んでそのままの私に向かって舌打ちをして、保健室から出ていった。
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作者名：な | 作成日時：2023年3月18日 5時
