君の最推し略奪戦:Koji.M ページ45
—Koji side—
『こーじくん見て!初めて買った
SnowManのグッズ、やっと届いたの‼︎』
嬉しそうな声をあげて
俺のとこに走ってくる可愛い彼女
俺もどれ買ったんやろって
ワクワクして戻ってきた彼女を見たら
その手に持ってたのは
「えぇえ〜A〜⁉︎
ソレあべちゃんのやんか⁉︎」
「しかも!アクスタから
すのチルまで全部!あべちゃん‼︎」
今度は俺が声を上げれば
Aはますます笑顔が増した
『だって阿部くん、かっこいいもん
こーじくんも思うでしょ?』
それは確かに思う
めちゃくちゃ思うけど、
やっぱ求められるモンは
高身長に高学歴なんやろか
『SnowManの最推しは私、阿部くんかも』
それは流石に聞き捨てならんよ
「そんなんイヤや〜!
俺の事もいっぱい推してや‼︎」
『もちろんこーじくんも
かっこいいと思ってるよ⁇』
意地汚いのは分かってるけど
そんでもやっぱ悔しいやん
「でも一番はあべちゃんなんやろ…?」
「…もしかしてこの中身、
全部あべちゃんのグッズなん⁇」
気になって傍の小ぶりな段ボールを少し開く
『ぁッ⁉︎ダメ‼︎︎』
「……ぁえ⁇コレ、俺のうちわ…?」
咄嗟に彼女に向き直れば
顔を背けても
髪から覗く耳は真っ赤っかで
『…だって、一番”頑張れ”って
応援したいのは、こーじくんなんだもん』
そんな照れられたら
嫌でも何でも満足してまうわ
『ほんとに、こーじくん大好きなんだもん』
取り敢えずそれが聞けたら
今は良いかってAを抱きしめる
でもやっぱ俺は欲張りで
彼氏としても、推しとしても
絶対にAの一番になりたいから
諦めんで必ず振り向かせたる
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作者名:時雨 | 作成日時:2024年1月1日 22時