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❄︎ ページ40
—You side—
「Aちゃん､俺のこと好きでしょ⁇」
唐突に聞かれた問いかけ
好きじゃなかったら
こんなに悩んだりしてないよ
彼に伝えたくて頷く
「そんでもって､
俺もAちゃん超大好き〜」
いつもみたいな
柔らかい笑顔で私を抱き上げる
「俺はお互いが好き同士なら
それで全然良いと思うけどね」
「って､あの後言ってたんだけど
ちゃんと伝わった⁇」
軽く触れるだけのキスをして
私の顔を覗き込んでくる
『…私も､避けちゃってごめんね』
なんだか
今日の彼は甘えたさんだ
そう､思っていたのに
『やっぱり私､ふっかさん大好き』
その言葉をきっかけにして
彼の表情が一変する
わるい大人の顔
何かを謀ったしたり顔
「まぁ､それとは別に
Aちゃんがそういう事に
前向きなの知れたのは嬉しかったな〜」
彼の長く綺麗な指が
妖しく腰を伝ってすべり落ちる
もしかしなくても､
甘えた態度はぜんぶ計算で
唇が重なり
深さを増していく甘いキス
「悩み込んで気にしちゃうなら
このまま経験､積んでみる?」
慣れた手つきに
熱く注がれる視線
やはり逃げ場は
始めから用意されていなくて
囁く声で口にする
問いの答えはただ一つだけ
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作者名：時雨 | 作成日時：2024年1月1日 22時
