【SnowMan】淡い雪に絆されて:第3部 (ページ38)

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Level up:Tatsuya.F ページ38

—Tatsuya side—
「Aちゃ〜ん､
今日さ､いっしょにお出かけ……

『ごめんね､今日はちょっと忙しくって』

最近どうも彼女が素っ気ない

「…そっか､じゃあまた今度」

これが厄介なことに
な〜んにも､思い当たる節が無い

何かに怒ってる感じではないんだよなぁ

かと言って何かに
悩んでるわけでもなさそうだし

ほんとに俺
何やらかしちゃったんだよ

まさか嫌われたり､してないよな

ずっとこのままなんて
俺､寂しくって絶対にムリだわ
——————————————
—You side—
最近､彼を避けてしまってる

悪いとは思ってるし
原因は確かなのに

顔を見ると､
どうしても上手く話せなくて､
今日もまた部屋に逃げ帰ってしまう

もういっそ”あのこと”
ちゃんとふっかさんに聞いちゃおうかな

「あのこと､ってなぁに⁇」

不意に後ろから降ってくる声
声に出てたなんて､

『ふっかさん⁉︎
や､なんでも………ｯ､⁉︎

煮え切らない私の態度

痺れを切らして不機嫌な彼の顔

あたふた戸惑っていれば
一瞬にして彼に押し倒され

逃げ場を失う

「そんなに俺には言えない?
ずっと放っぽりぱなしでさぁ」

「…俺だって寂しいんだけど」

行動とは裏腹に
甘える表情と声が可愛くて困る

もう隠すのはムリみたい

『ｯはなす､話すから､
絶対､がっかりしないでね…?』