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❄︎ ページ35
「お家､この辺りだったよね?」
二人で歩く帰り道は
先生を独り占めしてるみたいで
楽しくて､嬉しくて､
『そうです､本当に
ありがとうございました』
あっという間に過ぎ去る
時間がうら寂しい
「じゃあこの辺で､またね」
このまま帰っちゃったら
今度こそもう先生とは､
会えなくなっちゃうんだよね
「あぁ､そうだAさん
今スマホ持ってる⁇」
『?はい､持ってますけど…
「ちょっとだけ貸してくれる?」
私のスマホを少し操作して
返ってきた液晶には
「必要無かったら消しちゃっていいから」
「また何かあったら
いつでも相談して､なんでも聞くからね」
大好きな先生とのトーク画面
——————————————
—Ryohei side—
またずっと君に会えなくなる
なんていうのは､あまりにも心が寂しくて
強引に結んだ君との繋がり
変に思われても仕方無いかもなぁ､
そんな心配を他所に着信が鳴る
—連絡先､ありがとうございます
また先生とお話出来て楽しかったです‼︎—
元気な君が綴る感嘆符に
また変に期待が籠る
せんせい､先生か､
僕は君の先生から
卒業しちゃいたいんだけどな
でもこの想いは
胸にしまったままでいい
僕はあくまで君の”センセイ”だから
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作者名：時雨 | 作成日時：2024年1月1日 22時
