【SnowMan】淡い雪に絆されて:第3部 (ページ32)

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❄︎ ページ32

—Shota side—
時刻が日付を超える頃
ふと目が覚める

ここ最近､どうも寝つきが悪い

「腹減ったな」
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俺は滅多に使わないキッチン

中で漂うココアの香り
Aの匂い
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『翔太､また寝れないんでしょ
わたし起こしてよ』

『ココア､飲むよね⁇』

「お前ほんとココア好きな

…ありがと､貰う」

「俺さ､Aの淹れてくれる
甘いココア好きだわ」

『えぇ⁇ココアなんて
誰が淹れてもみんな一緒だよ』

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「……やっぱ
Aのじゃないとダメじゃん」

口にする苦いココアと
飲み込む甘い思い出

本音を言えばずっと今も彼女が好きだ

なのに素直になれなかった俺は

なあなあに相手して､
優しいAに八つ当たりもして､

彼女には笑っててほしくて
別れ話を切り出した

本当はまだこんなに
未練タラタラなのにな

なんて言ったって
やっぱり俺にAは勿体無いから

静かに伝う涙と一緒に
苦いココアを飲み干した