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❄︎ ページ29
—You side—
カーテンの隙間から朝日が差し込む
今何時だろう
時計はいつもより
少し早い目覚めを知らせてくれてる
「身支度､始めちゃおう」
顔を洗ってから
いつも通りちょっと高めに髪を結って､
——————————————
「Aちゃん何でも似合いそうで
パッと決められへんのやもん‼︎」
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何でも､ね
早く起きたのも良い機会だし
今日はちょっとだけ頑張ろうかな
上手く出来たら､
褒めてくれたりするのかな
———————————
——————————————
—Koji side—
髪を染めてからあの子は
会う度にかっこいいって褒めてくれるから
元に戻すのが勿体無くて
嬉しくって､勘違いしてしまいそう
今日も会えたら､褒めてくれんのかな
なんて考えて
無意識にあの子を探してしまう
「……今日は居らんのかなAちゃん」
ポロっとこぼれた独り言
気恥ずかしくなって思わず口を押さえる
ほんまに毎回よう褒めてくれるよな
無いと寂しなってしまったやん
モヤモヤして
また歩き出そうと足を出して
不意に背中を軽くたたかれる
振り返った先に居たのは
「ん⁇
……えｯ､うそ⁉︎Aちゃん⁉︎」
今まさに会いたいと思ってた
可愛いあの子やった
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作者名：時雨 | 作成日時：2024年1月1日 22時
