好みに寄りたい:Koji.M ページ28
—Koji side—
『え⁉︎こーじくん?
やっぱり髪明るくなってる‼︎イメチェン⁇』
密かに気になるあの子の声
今日一番に会えただけで嬉しいのに
この反応はだいぶ好印象なんやないか?
「そ、イメチェンしたん!
どうAちゃん、似合てる?」
いやでも前の方が
良かったとか言われたらどうしよ
ドキドキしながら聞いてみる
『めッちゃかっこいい!
髪色、明るい方が私すきかも』
似合てるか聞いたのに
かっこいいとか、
やばいわニヤけるやん
「まじ⁇めちゃめちゃ嬉しい‼︎
なら暫くはコレで居ろうかな〜」
Aちゃんの好みなら
暫くなんて言わんで
ずっとこのまんまでも良いくらいやけど
『私もイメチェンしてみようかな〜
こーじくんはどんな髪型が可愛いと思う?』
え⁉︎俺に聞くん⁉︎
Aちゃん絶対何でも似合うやろうけど
“何でも可愛い”はみんな嫌やもんな
考えてない奴みたいなるし
コレが一番ってやつは…
やっぱ考えても絞りきれんなぁ
『……思い付かなかったらハッキリ
“ない”って言っちゃって良いからね』
あかん、ダラダラ考えてるから
Aちゃん勘違いさせてるやんか
「待ってちゃうから!
Aちゃん何でも似合いそうで
パッと決められへんのやもん‼︎」
結局焦って出した答えは
一番パッとしない
“何でも可愛い”になってしまった
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作者名:時雨 | 作成日時:2024年1月1日 22時