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❄︎ ページ17
—Daisuke side—
「Aちゃん､
声掛ける前に走ってっちゃった」
Aちゃん………って
【お前の彼女じゃねぇかよ
何してんの､早く追いかけないと!】
やっべぇコレ完全に俺のせいだわ
「ぇ?なんで慌ててんの⁇」
ぽかんと不思議そうな顔して
コイツ絶対に状況把握してないわ
【いやさ､めめ今の俺の格好見てみ⁇】
「…………あ､うわ普通にヤバいじゃん」
そうだよそれが正常な反応だよ
しかも俺調子乗りまくって
めめを彼氏とか言っちゃったし
マジAちゃんごめんな〜
【ほら早く探すぞ
俺も一緒に行って説明するから】
——————————————
—You side—
蓮くんと一緒に居た子､
わたし全然知らない人だった
顔は見えなかったけど
わたしより背が高くスラッとしてて
明るい色の髪を綺麗に巻いてて
きっと可愛い女の子なんだろうな
蓮くんかっこいいし
アイドルとしても俳優としても人気だし
そりゃ好きにもなっちゃうよね
『…ぁ､やばい…泣いちゃう』
蓮くんは浮気なんてしないって
自信を持って言いたい
けど､いつもは大好きな筈の
にこにこ笑う蓮くんの笑顔が
どうしようもなく今日は不安で苦しかった
わたし､飽きられちゃったな
もう別れてって言われるのかも
もう､蓮くんに会えないのかな
「……Aちゃんｯ‼︎」
名前を呼んでくれる声が､
あなたが､本当に大好きなのに
ズキズキこころが痛くて､
また涙が零れ落ちる
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作者名：時雨 | 作成日時：2024年1月1日 22時
