❄︎ ページ15
—Raul side—
今日もすっかり日が暮れて
君がうとうと船を漕ぎ始める
「Aちゃん?眠いならもうベッド行く⁇」
疲れた目をこすって
君は俺に向けて手を広げる
『……だっこして…』
眠たくて蕩けるちいさな声
“しょうがないな”って言いながらも
君を腕の中に閉じ込めて寝室へと足を進める
ベッドに君を寝かせる頃には
もう君は静かに寝息を立てている
電気とかテレビつけっぱなしにしてきちゃった
消してこよっ、と………⁇
後ろから引っ張られる感覚
服の袖をぎゅっと握ったまま眠るAちゃん
『………らぅちゃん…』
ほんとにかわいいから困っちゃうなぁ
パッと行ってすぐ戻ろう
——————————————
電気もテレビも消したし
俺も後は寝るだけ
そう思うと急に眠たくなってきた
君の隣
布団を捲って体を沈ませる
『…らうちゃん……?』
「起こしちゃった⁇ごめんね」
寝惚けた眼で俺を見つめて
細い脚をすり寄せる
『もっと、ぎゅってして…
……いっしょに、ねよ?』
可愛くって愛しくて
一人でドキドキしちゃってる
俺をほっといて君はまた一足先に夢の中
夜になると無意識に甘えだす君
寝ちゃうのがもったいないくらい
君はあどけなくって愛らしい
お似合いの女の子:Ren.M→←ズルい朝とあどけない夜:Raul
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作者名:時雨 | 作成日時:2024年1月1日 22時