今日:41 hit、昨日:6 hit、合計:23,401 hit
小｜中｜大
想うきもちは泡沫:Tatsuya.F ページ1
—Tatsuya side—
【お､ふっかみっけ‼︎】
大声あげて走ってくるのは
付き合いの長い俺の友達
しかしコイツはいっつもタイミングが最悪
せっかくAと話してたってのに
【あ､Aさんも居るじゃ〜ん!】
友達を目にした途端
Aは驚いて俺の後ろに隠れる
【あら､また隠れられちゃった
ふっかは仲良しでいいな〜俺やっぱ嫌われてる⁇】
今日も変わらずいつも通りの流れだな
「いやお前いつも声デカ過ぎだから､
そんな声で寄ってきたら隠れたくもなるだろ」
そんな理由で隠れてるわけじゃないこと
本当はちゃんと知ってんだよね俺
最初はほんとに苦手で隠れてるのかと思った
毎回俺の服の袖を握る手は少し震えてるし
友達が別のとこに行けば
”もう居ない?”なんて聞いてくるし
でも違った､気付いてしまった
もう居ないかって聞く割にAは
俺達が話してる間､ずっと目線が向こうにいってた
【…ってわけでさ〜…ん?電話鳴ってる
俺行くわ､じゃね〜ふっか!】
「お〜じゃあな〜……A?
もうアイツ居ないからおいで」
結局､どれだけ俺が想っても
アイツとAの橋渡ししか出来ない
『…いつもごめんね､ありがと』
でもこうして俺を頼って
俺のために向けてくれる笑顔があるなら
「いいえ〜､気にしてないよ大丈夫」
別にそれでも､いいや
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 172人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：時雨 | 作成日時：2024年1月1日 22時
