【SnowMan】淡い雪に絆されて:第2部 (ページ10)

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あなたがいる朝:Tatsuya.F ページ10

—Tatsuya side—
まだ微睡む意識と
耳に馴染んだ目覚ましの音

毎日おなじ朝
今日もまだ眠いしもう少し寝てよう

『…ぇ……っかぁ……て』

んぇ⁇人の声?誰⁇?

『ふかざぁさ〜ん､起きて〜』

『あっ､やっと起きたね
今､朝ごはん作ってるから顔洗っておいで』

………A⁇

「ぇ⁉︎なんで､なんで居るの⁉︎」

『ふかざぁさんが言ったんじゃん

合鍵くれた時に
“朝から夜までずっとウェルカムだから
いつでも来てね〜”って』

言ってたわ確かに言った

言ったけど誰が本気で
朝から来るなんて思いますか

『普段アイドルしてる時はかっこいいのに
こんな可愛い姿､知ってるのは多分私だけだね

彼女の特権､ほら布団から出るよ!』

そんな可愛い笑顔で手を引いて
朝からすごい幸せでどうにかなりそう
——————————————
「いただきま〜す‼︎
てかAの朝ごはんは⁇」

『ん?私はここ来る途中に食べてきたからいいの』

なんだ一緒に食べられると思ったのに

「うわ､めっちゃ美味しいわ
マジでほんとに感謝」

こんな朝早くに俺のためだけに
作ってくれた朝ごはんマジ最高

『そりゃそうでしょ
家みたらカップ麺とか冷食ばっかり

もっとちゃんとしたもの食べなよ
いつか倒れちゃうよ?』

でも俺ほんとに料理しないんだよな〜

ぁっ､てかAの料理してるとこ見逃した
せっかくのチャンスだったのになぁ〜

「A〜毎日俺だけのために
美味しいごはん作ってよ〜」

『私はあなたの
家政婦さんじゃないんですよ』

確かにそれもそうか
俺も料理の一つくらい覚えるか

『でも………

「ん⁇どうした?」

『でもいつかふかざぁさんが
おんなじ名字くれたら

毎日ごはん作ってあげる』

もぉ〜この子はまたそんな
素敵な事言ってさ

俺を本気にさせるのが上手なんだから

『照れてる､珍しいねかわいいよ』

「あのねぇ､
突然プロポーズ紛いな事言われて
照れない人なんていません〜」

「絶対幸せにするから､もう少しだけ待ってて
次はちゃんと俺が言うから」