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❄︎ ページ45
—You side—
あれから何度か先輩のお家にお邪魔して
お料理の練習をみてもらった
まだ見た目の不恰好さは少し残るけど
それでも味の方は始めよりずっと良くなった
その証拠にこの前の練習は
今までで一番おいしかったと
先輩が褒めてくれたのだ
だから昨日は少し頑張って
初めてのレシピに挑戦してみた
——————————————
—Ryota side—
『先輩､先輩にお料理教えてもらってから
少しずつだけど一人でも作る事､増えたんです』
『それで､昨日少し作ってみたので
良かったら帰ってからでも､食べてくれませんか』
彼女から差し出された可愛らしい紙袋
それは俺に渡して良い物なの?
「ありがとう､でも俺は受け取れないよ
他に渡したい人が居るんじゃ……
『これはｯ､宮舘先輩に作ったんです…
お料理､教えてもらったお礼です』
本当にいい子なんだから
余計な期待して
勘違いしたくなってしまうだけなのに
「そっか分かった､じゃあいただきます
ありがとうねAさん」
これを食べたら
君への想いも忘れてしまおう
なんて､すぐには無理かもしれないけど
少しの間だけどきみを
独り占め出来たのは楽しかったな
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作者名：時雨 | 作成日時：2023年11月27日 15時
