【SnowMan】淡い雪に絆されて:第2部 (ページ44)

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❄︎ ページ44

—You side—
『…できた!………けど､』

不恰好

途中までは良い感じだったのに
たまごがなぁ､ちょっと…グチャって……

『やっぱり…宮舘さんのは綺麗､ですね……』

こんなのじゃダメダメだ

せっかく丁寧に時間まで取って
教えて教えてもらったのに

「確かに見た目は少し失敗しちゃったね
でもAさん頑張ったんだし､一緒に食べよう?」

先輩みたいに上手に､美味しそうに
出来たら良かったんだけどな

「ねぇAさん､
どうして料理頑張りたいって思ったの」

どうして､それは…

『…す､ｯ好きな人が､いて……
その人がお料理､上手だから……』

あれ､何も返ってこない

もしかして気付かれちゃった…?

「………そっか､じゃあその人のために
また一緒に頑張らないとだね」

「食べようよ､きっと美味しいよ

Aさんが頑張りたいって
気持ちが込もってるはずだもん､おいしいよ」

その時､ふと一瞬だけ
宮舘さんの笑顔が寂しそうに

つらそうにみえた､気がした
——————————————
—Ryota side—
『…す､ｯ好きな人が､いて……
その人がお料理､上手だから……』

それなら俺じゃなくって
最初からその人を頼ってしまっちゃえば

簡単に諦められたのに

それなのに彼女は俺を頼ってくれたんだ

「そっか､じゃあその人のために
また一緒に頑張らないとだね」