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愛情を込めて:Ryota.M ページ42
—Ryota side—
『宮舘先輩､お料理できるってほんとですか?』
声を掛けてくれたのは
会社の後輩の女の子
器用で仕事の手際が良いし､
いつも明るく話しかけてくれるから
一緒に居て楽しい子なんだよね
本音を言うと少し気になってたりする
「そうだね､結構得意かも
それがどうしたのAさん⁇」
誰か同期の人にでも聞いてきたのかな
『…実は私､お料理あんまりした事なくって
教えてくれる人いないかな〜…って思ったり?』
Aさんみたいな器用な人は
きっと何でも卒なく熟すだろうなとか思ってた
でもただの俺のイメージだし失礼か
勝手な偏見は良くないよね
「俺でよければ､いくらでも力になるよ」
とはいえ､予定を立てない事には始まらないし
「それじゃあ､今度俺の家来る?
色々道具とかも揃ってるけど､
それとも俺がAさんの家お邪魔した方がいい?」
Aさんは少し考えて
俺の家に行きたいと言ってくれたから
本格的に二人で予定を調整して
お互い休みの日に会う約束を取り付けられた
一番最初は何を作ろうかな
柄にもなく浮かれて当日を待ち遠しく思う
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作者名：時雨 | 作成日時：2023年11月27日 15時
