大好き彼女への証:Ren.M ページ17
—Ren side—
『蓮くん､ あのねちょっと
お願いがあるんだけど聞いてくれる⁇』
いつもは俺がAちゃんに
わがまま聞いて貰ってるんだけど
Aちゃんからのお願いなんて珍しいな
しかもこんなに可愛い彼女から
狙ったわけでもない素の上目遣いで
お願いって言われて
断れる人なんて居ないんじゃないか?
「Aちゃんのお願いって珍しいね
こっちおいで､話してみて?」
『うん､あのね今度ね
高校の人達で集まって同窓会やるの
お友達も来るみたいだから
私も行きたいなぁって
………行って来てもいいかな?』
……前言撤回
「行ってくるのは良いんだけど､ちょっと心配かな
Aちゃん可愛いから男ばっかり寄ってきそう」
『可愛いなんて､そんなこと……
「あるの!
彼氏の俺が言ってんだよ?
でもどうしようかな……いい感じに男避けしたいなぁ……」
あ､いいこと思いついちゃったかも………
確かこの辺にあったはず
………あ､あった
「Aちゃ〜ん､
こっちおいで俺からプレゼントあげる♪
じゃあ､目とじて?」
よし､ひとまずこれで変な奴は寄ってこないだろ
「はい､俺からのプレゼント､
って言ってもただのお下がりだけど
Aちゃんがやじゃなかったらソレ着けてってよ」
『私に似合ってるかな⁇
男の人のアクセサリーだと少しおっきいね』
似合わないわけが無い
男物のネックレスだけど俺の思ったとおり
めちゃくちゃAちゃんかっこいいわ
ていうか自分のもの身につけてるってのがヤバいな
「あとはこれも着けといてね
楽しんできてほしいけどあんまり遅くならないように
それ見て家で待ってる俺のこと思い出して」
たった今の今まで着けていた腕時計を
彼女の細い手首に着けてあげた
『蓮くんのものでいっぱいだね
これなら安心してたくさん楽しめそう
あ､でも帰ったらちゃんと返すからね?』
「返すの?なんで⁇
プレゼントって言ったじゃん
Aちゃんが持っててよ
俺が貴女のこと大切な証なんだから
Aが持ってて」
そんな俺の当たり前の言葉で
嬉しそうにはにかんで真っ赤に照れちゃう君は
本当に愛おしい俺の大好きな彼女
たくさん楽しんで帰ってきたら
今度は俺と一緒にタノシイこといっぱい付き合ってね
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作者名：時雨 | 作成日時：2023年8月18日 0時
