【SnowMan】淡い雪に絆されて:第1部 (ページ16)

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❄︎ ページ16

『ごめん変な事言って､わたし行くから……』

とにかく逃げ出しちゃいたいって思ったのに

私は気づいたら翔太の腕の中にいて
もう意味わかんなくて

「A､今日一緒に学校サボろう
今から行ったってもう間に合わねぇよ､ちょっと来て」

翔太に手を引かれて来たのは

幼い頃三人でよく遊んでた小さな公園だった

「そこのベンチ座って､
あーあこんなに泣いてブッサイクになってんじゃん」

口ではそう言うのに優しく涙拭ってくれて

やめてよ､これ以上好きにさせないで

『うるさい…翔太の所為だもん』

「でも髪短いの可愛い
俺の為に切ってくれたんでしょ?
今日めっちゃ綺麗になっててびっくりした

A､俺もAのこと前からずっと好きだよ」

「俺バカだからまたAのことこうやって
泣かせてしまうかもだし

俺もお前と同じで素直になれなくて
意地悪したくなったりするけど

Aの彼氏で居たい､ダメ?」

聞いたって私が何て言うかくらい分かってるくせに

『ダメじゃない､翔太じゃないと絶対やだ』

「うん､俺もAじゃないとヤダ」

そう言って翔太はもう一度抱きしめてくれたから

今度は私も背中に手をまわして抱きしめ返した

『翔太､私ちゃんと翔太にかわいくみえてる?』

「そういうのわざわざ聞いちゃうのが可愛い」

こうやって翔太にいっぱい褒めてもらえるなら
これからはもう少しだけ素直になれるように

頑張ってみようかな
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【翔太さ､すぐ髪型とか服装の好みとか変わるけど
結局のところなにが一番好きなの?】

「……別になんでも良い
髪型変えても何しても
結局A全部可愛いからこだわりとかねぇし」

(それを本人に言ってあげれば
すぐどうにでもなるんだけど

どうせ､恥ずかしいとか
どうでもいい理由で言ってあげないんだろうな)

【やっぱ翔太はまだお子ちゃまだね】