空想の記憶に花束を。｢我々だ｣｢短編｣ (ページ4)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:68 hit

last ページ4

私は彼に運ばれて裏道の人気の少ない場所に動かされた

syp｢病院は、、多分無理って断られる、｣

『...がる、るがが』

私はニンゲンの言葉が喋れなくなっちゃって最期にこの気持ちを言いたいのに

syp｢好きなんっすよ、Aさんのこと｣

『...！？』

syp｢前から分かってた、人狼って言うこと｣

syp｢でもニンゲンと人狼じゃ周りの批判とか色々あると思って言えなかったんですけど｣

syp｢でも、そんなことは置いといてまずAさんに言えばよかった、..言えたらアナタの人生は変わってたかもしれへんのに、｣

『がる、』

あー、もうだいぶ前から両思いだったんだ

ニンゲンの言葉を喋れない自分が悔しい

ぴ、ぴ、

毒が回るまで残り30秒

泣かないで

そう言いたいのに言えない

神様は何時でも不平等だ

カレは私が職場で面接の時道が迷って遅刻しそうな時に教えてくれた

カレは同い年だけど一応先輩という形で色々教えてくれた

そんなカレにどんどん惹かれた

でも毎回人狼とニンゲンは結ばれない

昔から言われてきた

あー、

ショッピ君

5、

4、

3、

2、

1

『好きやったよ』

数日後世間で騒がられたジンロウ事件

死亡記録は3名

ジンロウ2匹と人間1人

その内ジンロウ1匹の近くに20歳半ば辺りと見える男性が居たと報告されている

世間は必ず過去になる

この事件も数日後皆は無かったようにすごす

だけど残された人は？