苦しい言い訳 ページ46
千冬side
「(クリスマスAと過ごしてやれねぇけどせっかくのクリスマスだ。何かアイツにプレゼントを渡したい)」
そう思い俺は普段なら絶対行かないような店に足を運んでいた。
千「つーか何を渡したらアイツ喜んでくれんだろ？」
今まで女子にプレゼントを渡したことがない為戸惑いつつ、店員に相談しながらなんとか買うことができた。
これをサプライズでAに渡したら驚くんだろうなと我ながらいいアイディアを思いついたと自負していた。
帰ろうと思い店を出た時、見慣れた姿に目が止まる。
千「…A？」
そこには数個の紙袋を手に下げたAの姿があった。
まさかこんなところでAと遭遇するのは予想外だったので驚く。
千「こんなところで会うと思ってなかったから驚いたぜ。買い物か？」
『え…！？う、うん！そう、買い物！友達と買い物に来てたの！』
Aは何か焦ったように手に持っていた紙袋を後ろに隠す。なんか見ちゃいけねぇものでもあったのだろうか？
『そ、それより千冬君こそこんなところにいるなんて珍しいね！買い物？』
千「！」
俺何さっきから呑気にこいつと会話してんだ！サプライズを計画してんのにコイツと一緒にいたらバレるかもしれねぇじゃねぇか！？
どうにかして誤魔化さねぇと…
千「え、いや…その、と、通りかかっただけだ！」
は？なんだよ「通りかかっただけだ」って！言い訳苦しすぎるだろ！
ああ、絶対今のでバレた…
そう思っていた。
『通りかかった…ってことは千冬君の学校ってここら辺の近くなんだね！』
千「…は？」
『いいなぁこんなお洒落なお店が学校の近くにあるなんて羨ましいよ！』
俺の苦しい言い訳を聞いていなかったかのようにAからの斜め45度の返答に俺の口から間抜けな声が出る。
今の話を聞いてこんな都合よく解釈する人間が存在することが驚きだが今はそれでいい。
千「ま、まあな！つーかお前帰りはこの後用事はねぇのか？」
『うん、ないけど？』
千「じゃあ、これから放課後デートしようぜ」
『っ！うん！！』
俺の誘いにAが嬉しいそうに大きく頷く。血のハロウィンの時のように男と戦ってる時のコイツの顔は凛々しくて好きだが、こうして無邪気に笑う顔の方がよく似合う。
俺はAの手を引き再びキラキラとした街の中へ走り出した。
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四季(プロフ) - 凛華さん» コメント、そして応援してくださりありがとうございます！主人公ちゃんは少し天然系の子にしようかなっと思っていたので「好き」と言ってくださり嬉しいです！！これからも面白い話が展開できるように頑張ります。 (2021年10月26日 23時) (
レス) @page46 id: 1517a615a4 (このIDを非表示/違反報告)
凛華(プロフ) - 夢主って天然なのか...... そんなところも好きです。作者様のこともずっと応援してます。 (2021年10月26日 22時) (レス) @page46 id: d9f5c52c29 (このIDを非表示/違反報告)
四季(プロフ) - 凛華さん» 完全無欠だと千冬の男が廃ってしまうので彼の前だけは普通の女の子にしてみました！読んでくださる方が主人公ちゃんをどう思っているのかお聞きする機会がないので具体的に聞けて嬉しいです！ (2021年9月27日 21時) (レス) id: 1517a615a4 (このIDを非表示/違反報告)
凛華(プロフ) - 四季さん» 主人公に惚れたポイントは、芯が強い所、千冬には弱い所です。完全無欠でない方が逆に惹かれます。 (2021年9月27日 13時) (レス) id: 77a139d8e9 (このIDを非表示/違反報告)
四季(プロフ) - 凛華さん» 凛華さんコメントありがとうございます。東リベの小説が沢山ある中私の作品が一番好きだと言ってくださり、嬉しすぎて号泣してしまいました(´；ω；`)男勝りなところもある主人公ちゃんをこれからも応援してあげてください！ (2021年9月26日 13時) (レス) id: 1517a615a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四季 | 作成日時：2021年9月6日 12時
