嘘 ページ26
〜回想〜
一虎side
俺が出所したあの日。アイツらは俺の前に現れた。
プー
虎「お前…」
千「お久しぶりです一虎君。乗っていきませんか？」
俺が車に乗り込むと中にはAの姿もあった。
『やっ！久しぶり一虎君！』
虎「っあんた！」
『"あんた"じゃなくて新條Aだよ。ちゃんと覚えてね』
虎「…どうしてここに来たんだよ」
『"出所したら今度は敵じゃなくて"仲間"として会おう"って言ったでしょ？だから迎えに来たんだよ私の"仲間"を』
アイツらは俺を温かく迎え入れてくれた。Aに至ってはまるで俺の罪を忘れたかのように親しく接してくれた。それがどれ程俺の心を癒してくれたことか、感謝してもしきれなかった。
虎「お前らいつの間に付き合う事になったの？」
千「は？！///」
『私があの抗争の後入院していた時に千冬がね、告白してくれたんだよ///』
虎「へー(棒読み)」
千「なんで自分から質問しといて興味なさそうなんスか？」
その頃のアイツらは付き合っていた。2人ともお揃いのピアスを身につけ、結婚の約束もしていた。本当に幸せそうだった。
…でも、ある日を境にAは変わった。アイツは組織のいいなりになり始めた。千冬ともよく喧嘩するようになり、ついにアイツらは別れた。
それから数年後アイツが半間と結婚したことを知った。俺は参加しなかったが、千冬は彼女の結婚式に参加した。彼女と別れた千冬は1人でずっと戦っていた。
数年後俺はバッタリAと遭遇した。
『っ！…やぁ、久しぶりだね』
虎「テメェ…」
『久しぶりに会えたのにそんなに怖い顔しないでよ』
虎「なんで千冬を捨ててあんな奴と結婚しちまったんだよ！？アイツはお前のことずっと愛してたのに！！」
『…半間、修二さんの方が素敵な人だったの。…ほら！私たち喧嘩ばっかりしてたし、もう千冬にはうんざりしちゃってたんだよね…』
虎「！」
その時俺は気づいた。コイツが嘘をついているってことを。昔から母親の顔色を伺う癖があったせいで だいたい人の考えていることはわかった。
口では千冬を否定していても、まだ未練のある表情は隠しきれていなかったのだ。
虎「お前、嘘ついてるだろ」
『！！…き、急に変なこと言うなぁ一虎君は。嘘？私何も嘘ついてないよ？』
虎「じゃあなんで千冬からもらったピアスなんてしてんだよ」
『！』
彼女の長い髪が風に靡いた一瞬見えた左耳のピアスを俺は見逃さなかった。
『…ちょっと場所を変えて話そうか』
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四季(プロフ) - 凛華さん» コメント、そして応援してくださりありがとうございます！主人公ちゃんは少し天然系の子にしようかなっと思っていたので「好き」と言ってくださり嬉しいです！！これからも面白い話が展開できるように頑張ります。 (2021年10月26日 23時) (
レス) @page46 id: 1517a615a4 (このIDを非表示/違反報告)
凛華(プロフ) - 夢主って天然なのか...... そんなところも好きです。作者様のこともずっと応援してます。 (2021年10月26日 22時) (レス) @page46 id: d9f5c52c29 (このIDを非表示/違反報告)
四季(プロフ) - 凛華さん» 完全無欠だと千冬の男が廃ってしまうので彼の前だけは普通の女の子にしてみました！読んでくださる方が主人公ちゃんをどう思っているのかお聞きする機会がないので具体的に聞けて嬉しいです！ (2021年9月27日 21時) (レス) id: 1517a615a4 (このIDを非表示/違反報告)
凛華(プロフ) - 四季さん» 主人公に惚れたポイントは、芯が強い所、千冬には弱い所です。完全無欠でない方が逆に惹かれます。 (2021年9月27日 13時) (レス) id: 77a139d8e9 (このIDを非表示/違反報告)
四季(プロフ) - 凛華さん» 凛華さんコメントありがとうございます。東リベの小説が沢山ある中私の作品が一番好きだと言ってくださり、嬉しすぎて号泣してしまいました(´；ω；`)男勝りなところもある主人公ちゃんをこれからも応援してあげてください！ (2021年9月26日 13時) (レス) id: 1517a615a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四季 | 作成日時：2021年9月6日 12時
