返り血 ページ22
千冬side
扉から入ってきた奴は稀咲に真っ直ぐに突っ込み稀咲を部屋の端まで蹴り飛ばす。
俺を撃とうとした銃が俺の足元に転がり、黒く綺麗な髪がまるで流れるように空中を舞う。
なんでこんなところに…
『大丈夫 2人とも！？』
千「A…」
そこには、ボロボロの状態のAの姿があった。先程とは違い、ドレスは返り血だらけで裾は破け、手は血だらけの刀身が握られている。
タ「ブラックさん！なんでここ！？」
『ガサ入れで東卍内部に裏切り者がいるっていう時に稀咲が2人だけを呼び出してあの場を離れるなんておかしいと思ったの。さあ早く逃げるよ』
Aが俺たちの拘束を解いていく。
卍「そうはさせねぇぞ！」
稀咲の部下と思われる奴が銃をAに向ける。
タ「危ない！！」
タケミっちの声とは裏腹にAは冷静に刀身を構えると床を蹴りそいつめがけて突っ込む。
一歩踏み出す音さえ聞こえない。
まるで本物の"死神"のようにAは刀身を振りかぶる。
壁が赤い花を咲かせるように真っ赤に染まる。
タ「す、すごい…」
千「当たり前だ。あいつは今の東卍の暗殺を担っているからな…幹部の奴らが捕まりにくいのは影でアイツが邪魔者を排除しているからだ」
昔のように荒削りな戦い方ではなく暗殺術を身につけ東卍を幾度のピンチから救ってきた。
しかし…
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
〜回想〜
ｸﾞｼｬｯ ｸﾞｼｬｯ
『ﾊｧ…ﾊｧ…』
千「A…」
『…あ、千冬だ！ここら辺血の池みたいになってるから来ない方がいいよ』
千「こんな…こんなにズタズタにする必要なかったんじゃないか…？」
『だって…こいつらの死体結局処分しないといけないからなるべく細かくしておいた方がいいんだよ！
それに…人の肉を切るのって料理と同じ感じで楽しいんだよね〜』
千「…っ！なんでこんな事続けてんだよ！どうして…お前ばかりこんな命令が出るんだよ…」
『…総長がわざわざ私に似合う仕事を沢山くれるの。ありがたい事なんだよ。これは東卍みんなのため。だから私は喜んでこの命令に従う』
千「…」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
いつしか彼女は当たり前のように人に刃を振るうようになった。会う度に返り血に染まり死体の山の上に立つ彼女。組織の為と笑顔で人殺しをする姿はもう俺の知っている彼女ではなかった。
稀「…っ、何してくれてんだよ ブラック！！」
後方からAに蹴り飛ばされた稀咲の声が聞こえてきた。
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四季(プロフ) - 凛華さん» コメント、そして応援してくださりありがとうございます！主人公ちゃんは少し天然系の子にしようかなっと思っていたので「好き」と言ってくださり嬉しいです！！これからも面白い話が展開できるように頑張ります。 (2021年10月26日 23時) (
レス) @page46 id: 1517a615a4 (このIDを非表示/違反報告)
凛華(プロフ) - 夢主って天然なのか...... そんなところも好きです。作者様のこともずっと応援してます。 (2021年10月26日 22時) (レス) @page46 id: d9f5c52c29 (このIDを非表示/違反報告)
四季(プロフ) - 凛華さん» 完全無欠だと千冬の男が廃ってしまうので彼の前だけは普通の女の子にしてみました！読んでくださる方が主人公ちゃんをどう思っているのかお聞きする機会がないので具体的に聞けて嬉しいです！ (2021年9月27日 21時) (レス) id: 1517a615a4 (このIDを非表示/違反報告)
凛華(プロフ) - 四季さん» 主人公に惚れたポイントは、芯が強い所、千冬には弱い所です。完全無欠でない方が逆に惹かれます。 (2021年9月27日 13時) (レス) id: 77a139d8e9 (このIDを非表示/違反報告)
四季(プロフ) - 凛華さん» 凛華さんコメントありがとうございます。東リベの小説が沢山ある中私の作品が一番好きだと言ってくださり、嬉しすぎて号泣してしまいました(´；ω；`)男勝りなところもある主人公ちゃんをこれからも応援してあげてください！ (2021年9月26日 13時) (レス) id: 1517a615a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四季 | 作成日時：2021年9月6日 12時
