惚れて通えば千里も一里。【アリババ】 ページ1
背丈は自分より少し小さいくらい。
笑うと口の端に笑窪ができて、それがまた胸に早鐘を打たせる。肌は健康的に焼けているのに、普段日に当たっていない、服に隠された部分はとても白い。
身なりがそれなりに良い彼女はきっと、どこかの国のご令嬢なのだろう。知り合ったきっかけは些細なものだったが、恋い焦がれるまでの時間は一瞬だった。
遊びに来ても良いと言われて舞い上がったのだって、彼女だったからだ。
「(じゃなきゃ、こんな距離歩こうとしないしな…)」
アリババは、通常の民家よりは倍大きいであろう家を思い浮かべ、遥か遠く…とまではいかないが、千里近い距離を徒歩で行く。
緩く巻かれた髪のウェーブを思い出すだけで、吐き出した息は熱い吐息に変わる。
元々惚れっぽい性格だと思ってはいたが、ここまでとは。
己の性質を呪いながらも、早く会って彼女と話がしたい思いの方が勝った。
こんなにも胸を躍らせるものは、迷宮以来かもしれない。
「ああ、これはきっと」
恋の病だ。
アリババは深い溜息と共に言葉を吐き出した。誰に診てもらっても治ることは決してない、心理的な疾患。それでも想う気持ちは簡単にやめられないし、止まらない。
本人がその恋に飽く迄続くのだ。いずれ、彼女が誰かと添い遂げるその日まで。
面倒なものにかかったしまったと、アリババは幸せそうに、悲しそうに微笑を溢した。
.
惚れて通えば千里も一里。
(愛に距離など、問題にもならない)
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乙姫*マギ三期応援(プロフ) - 鶸笹さん» 頑張ります〜(*´∇｀*) (2015年9月24日 17時) (
レス) id: dc21552bce (このIDを非表示/違反報告)
鶸笹(プロフ) - 乙姫*マギ三期応援さん» 大きくなるのが楽しみですね！無事にご出産できるのを祈っております〜 (2015年9月24日 16時) (レス) id: c6792bebe5 (このIDを非表示/違反報告)
乙姫*マギ三期応援(プロフ) - 鶸笹さん» まだです！ｗ (2015年9月24日 16時) (レス) id: dc21552bce (このIDを非表示/違反報告)
鶸笹(プロフ) - 乙姫*マギ三期応援さん» 性別わかりましたか〜？ (2015年9月24日 16時) (レス) id: c6792bebe5 (このIDを非表示/違反報告)
乙姫*マギ三期応援(プロフ) - 鶸笹さん» ありがとうございます(*´∇｀*) (2015年9月24日 16時) (レス) id: dc21552bce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶸笹 | 作成日時：2015年6月22日 22時
