彼女は801ガール-Ryota.K-

7.あなたside ページ8

……とても大変やばくないですか。

打ち合わせ終わりに片寄くんに食事に誘われて、何事かと思ってたけど。

2年……いや夢者修行時代から２人を見てきたからもう3年はたつ。

3年も見てれば、片寄くんが数原くんのことを考えてる瞬間なんてものは手に取るようにわかるわけで。

…………最高ですね。

ダメ元で数原くんも食事に誘えないかお願いすると、あっさり承諾してくれるし。

ここに入ったら、片側に２人で肩を並べて座ってるし。
……私の席を開けててくれただけだけど。

目の前でいちゃつ……こほん、仲良くしてくれるし。

片寄くんに悩みがあるみたいだったから、数原くんが解決しないかなーって思ってたけど、悩みがあった訳では無いみたいでがっかりしたけど、数原くんの片寄くんフォローがおいしいし。

世の同業者さんたち本当にごめんなさい。

私は今、世界で一番幸せ者です。



龍友｢どう？涼太は｣

A｢どう、ですか……｣

龍友｢あいつ優しいし、ほんといいやつですよ、ほんとに｣



挙げ句の果てには真意は分からないけど、何故か片寄くんをやたら褒める数原くん。

やめて……おいしすぎる……。




A｢お２人はやっぱり仲いいですよね｣

龍友｢まー相方だしね｣



そう言って店員さんを呼ぶ数原くん。

さらっと……さらっと相方って言っちゃうのもポイント高い……！



龍友｢レモンサワー……2つ。宮下さんは？｣

A｢ではレモンサワーもう１つ｣

店員｢レモンサワー3つですね。かしこまりました｣

龍友｢あーあと涼太のために、唐揚げもで｣

店員｢1皿でよろしいですか？｣

龍友｢とりあえず1皿で｣

店員｢かしこまりました｣



店員さんが去るとこちらに顔を向ける数原くん。

にやけているのを隠さなくては……。




龍友｢そういえば下の名前何？｣

A｢Aですよ｣

龍友｢ふーん、Aちゃんって読んでいい？｣



いつの間にか敬語が外れている数原くん。



A｢全然かまいませんよ｣

龍友｢涼太もいい？｣

A｢え、別にいいですけど……｣



なんで、片寄くんの分も許可とるんだろう……仲良しか……！仲良しだよ……！！




龍友｢Aちゃんさ、なんで僕らとあんま話したりしないの？すげえ一緒にいるのに｣

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