彼女は801ガール-Ryota.K-

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涼太｢あ、お疲れ様です｣

龍友｢お疲れ様でーす｣

A｢…………｣

涼太｢？｣

A｢あ、お疲れ様です。すみません、お待たせして

涼太｢いえいえ、全然待ってませんよ。１杯目はとりあえずビールでいいですか？｣





やってきた宮下さんに確認する。

扉を開けてちょっと固まっていた気がしたけど、気のせい……かな。

が、





龍友｢あれ、宮下さんって…………失礼ですがおいくつですか？｣





え、あ……もしかして未成年？

落ち着いてる人だし、今まで年上だと思ってたけど。

ちゃんと顔を見てみると、けっこう若そうで。





涼太｢あ、すみません。気が使えなくて｣

A｢大丈夫ですよ。もう成人しました｣

龍友｢おーよかった｣

A｢でもビールはあんまり得意じゃなくて……｣

龍友｢あ、メニュー見ます？｣





はい、とメニューを渡す龍友くん。



もう成人しましたって言い回し、つい最近成人したばっかりなのかな？

とすると、





A｢片寄くんと同い年ですよ。今年20になりました。……梅酒でお願いします｣





同い年……。

龍友くんがニヤッとこっちを見てくる。

そんな気は無いってさっき言ったのに。

宮下さんもなんだか嬉しそうに見つめてくる。





龍友｢おお？宮下さんなんだか嬉しそうですね？｣

A｢え、あ、いやそんな……お2人が…………いえ。て、店員さん呼びますね！すみませーん！｣

龍友｢呼び鈴ありますけど？｣

A｢あ、うわぁ、すみません……｣





すごいテンパり具合。

龍友くんに勘違いされたのがそんなに恥ずかしかったのか。

落ち着いた人だと思ってたのは訂正しなきゃかなー。





店員｢お待たせしました｣

A｢梅酒1つと、ビール2つ……でいいんですか？……はい、ビール2つで｣

店員｢かしこまりました｣





すぐに飲み物は来て乾杯をする。





A｢それで、お話というのは？｣

涼太｢お話？｣





お話……？

あ、食事に誘う言い訳にお話があるとか言ったんだっけ。

心なしか目がキラキラしているように見える。

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