彼女は801ガール-Ryota.K-

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涼太｢カントリー調はどうですか？｣

A｢あっなるほど！……あーアコギはないんだ……うーんと、クラシックでいいかな？｣








俺の提案に明るい顔を見せた後、少し考える表情。

今度は楽器を持ち帰ることなく、弾き始めた。



カントリー調と言っても、そんなにコテコテではない。

バラード調カントリー風味、みたいな。

自分の中ですとんと落ちる感じがした。









A｢いいですね……｣









弾き終えたAちゃんは、俺を見ずに呟く。









A｢片寄くんが気に入らなくなければ、私としてはこの方向で考えていきたいんですが……！｣








Aちゃんの目がすごいキラキラしてる……。









涼太｢俺もすごいしっくり来た。この方向でお願いしたいな｣

A｢ちょっと合わせませんか？なんとなくメロディー覚えたでしょ？｣









少し興奮気味なAちゃんからそんな提案。

ん、まあ何度も聞いたし、いけるかな。

ふんふん、と少し口ずさんでみてから了承する。









A｢じゃあいきますね……｣









Aちゃんが軽く前奏弾きつつカウントを入れる。

それに合わせて歌った。









涼太｢ 思い出してよ 遠いあの夕日を…… ｣









所々コーラスを入れてくれる。

あーなんかすごくいい感じ。









A｢んー！数原くんも呼びたいな……んーでも……ちょっと、簡単に書き上げるのでちょっと待っててくださいね！｣









歌い終わるなり、そう言ったAちゃん。

……ま、歌うのは俺１人じゃないから雰囲気掴む為には龍友くんも必要だよね。

興奮冷めやらない様子のAちゃんを見ながら、自分にそう言い聞かせる。

Aちゃんは、ピアノの方に戻ると小さく口ずさみながら五線譜にメモをしていった。

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