彼女は801ガール-Ryota.K-

31.あなたside ページ32

片寄くんとの打ち合わせの次の日。

今日はメンバー全員トレーニングの日。

私も健康管理のために、たまに一緒に混ざる。

ランニングマシーン程度だけど。

トレーニング開始早々、関口くんがみんなに向かって叫んだ。







関口｢聞いてよ！！！｣

玲於｢うるせえよ。黙って筋トレしろよ｣

メン｢いいじゃん、ちょっと聞いてよ｣

亜嵐｢あーはいはい、ちょっとだけね。早くしてね｣








皆の反応の冷たいこと。

メンバーの塩対応にもめげず、関口くんは言った。









メン｢昨日涼太と飲んだんだけどさ｣

涼太｢！？｣

メン｢誘ってきたの涼太なのに全額奢らされた！｣

涼太｢なんだ、そっちか……｣









片寄くんだけは過敏に反応したものの、他の皆からの反応は薄い。









亜嵐｢ふーん｣

隼｢へー｣

玲於｢年長者なんだからそんなことでぐちぐち言うなよ｣









むしろ、関口くんが非難されている。

……少しかわいそう。

奢るといえば、私数原くんと片寄くんに払って貰っちゃってるんだけど、どこで返そう……。

私の方が安月給なら、このまま甘えちゃうんだけど、生憎、ほら、何とは言わないけど、印税ってけっこう凄いんですよ……。









龍友｢涼太がメンディーくん誘ったの？珍しい｣

涼太｢いや、誘ってない。ちょっと話があるって言ったら飲みに行こうって言われた。俺は嫌だったのに無理やり連れてかれた｣

メン｢おいおいおいおい、話聞いてあげた上に奢らされたのにそれはなくない？｣









片寄くんが、関口くんを誘って二人きりで飲みに行ったことに嫉妬する数原くん。

……うん、わかるよ。

片寄くんも浮気を疑われないための言い訳だよね。

大丈夫、片寄くんが数原くんに一途なのもわかってるよ。

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