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ややあって口を開いた。
メン「とりあえず、AさんがBくんのことを好きなのは間違いないでしょ?」
涼太「えっ?」
メン「いや、え?逆にそれ以外なに?」
涼太「いやいやいや、AさんもCさんもBくんのことなんとも思ってないって言ったじゃん」
メン「そう思い込んでるだけじゃない?BくんはCさんのこと好きだから、自分はBくんのこと好きになっちゃいけない的な」
……そんなはずはない。
涼太「…………でも、BくんとCさんが仲良くしてるの見ても全然なんとも思わないし」
メン「あー、そうか……じゃあなんだろ。BくんとCさんにうまくいってほしいんだよね?なのにBくんに自分のことも見てもらいたい……」
涼太「恋愛感情では全くないと思うんだ。なんだと思う?」
メン「えー、恋愛感情でしょ。恋愛感情だよ絶対」
涼太「そんなわけ……」
メン「BくんとCさんがうまくいくなら諦められるけど、それ以外だったら許せない、んじゃない?どう?」
考える。
龍友くんとAちゃんが付き合うことになったら、嬉しい。
他の人……例えば亜嵐くんとAちゃんだったら……。
涼太「それは、ある、かも……」
メン「AさんはBくんのことが好きだけど、好きだから、Bくんと付き合いたいという気持ちよりも、Bくんに幸せになってもらいたい気持ちが大きいんじゃない?」
はー……。
自分がわからない。
確かに見た目は好み。
それは認める。
でも、自分とどうこうなってほしいっていう気持ちはない。
ない、はず……。
メン「Cさんがどう思うかだよね。BくんがCさんに告白してCさんがオッケーしちゃえば、Aさんも幸せなんでしょ?」
涼太「うん。……たぶん」
メン「それはありそうなの?」
涼太「どうだろ……」
Aちゃんの気持ちに気づいてないというのは置いとくとして、龍友くんは俺とAちゃんをけしかけようとしてた。
でもそれは、俺がAちゃんのことを好きだと勘違いしてたからで……。
メン「CさんはBくんのこと、嫌いなわけではないんだよね?」
涼太「いい子だなーとは言ってた。…………あ、あと……Aさんの好みのタイプだよなーとも……」
…………そうじゃん。
龍友くんの勘違いを正したあともそう言われた。
Aちゃんには悪いけど、これは望みが薄いんじゃ……。
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なな(プロフ) - さくやさん» コメントありがとうございます!お待たせしてしまってすみません!ゆっくり更新になりますが、楽しいんで頂けるようがんばります! (2016年5月16日 20時) (レス) id: a7057a1863 (このIDを非表示/違反報告)
さくや(プロフ) - おかえりなさい!更新再開、嬉しいです(>_<)ななさんのお話とっても好きです!!楽しみにしてます(*^^*) (2016年5月16日 18時) (レス) id: 5d50bac76b (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 隼月さん» コメントありがとうございます!!werewolfも読んでいただきありがとうございます……!誰か1人気づいていないと今後の展開でちょっと困るので……気づくとしたら小森さんかなと……(笑) (2016年4月29日 2時) (レス) id: a7057a1863 (このIDを非表示/違反報告)
隼月 - Werewolfの作者さんと同じ方でしたか!他の作者さんとは違う作風でとても面白いです!まさかの小森さんだけが気付いているという・・・ (2016年4月28日 20時) (レス) id: 47f734d6ea (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - ありゅさん» 腐女子の方でしたか……!腐ってる方からすると物足りないところもあるかもしれませんが、ぜひ楽しんでいってください!人狼の方も読んで頂いてありがとうございます!!! (2016年4月23日 16時) (レス) id: a7057a1863 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なな | 作成日時:2016年4月11日 0時