彼女は801ガール-Ryota.K-

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打ち合わせ後。





帰りに龍友くんに呼び止められた。








龍友｢昨日どうしたん？｣

涼太｢昨日？｣

龍友｢なんかあんまり調子よくなさそうだったじゃん｣

涼太｢そー……だっけ？｣

龍友｢覚えてないんかい！｣









キレのいいツッコミをありがとう。


昨日のことは覚えてないわけではない。

……でも、あんまり話したくない。

自分でもよくわかってないし。

それに、むしゃくしゃしてレモンサワー一気飲みしたら、そこから先は記憶がはっきりしてない。

俺、そんな一杯で潰れるほど弱くなかったはずなんだけどな。









龍友｢ま、いいか。なんか悩んでんだったらちゃんと話せよ？｣

涼太｢大丈夫だって｣

龍友｢……Aちゃんとうまくやれよ？｣








………………………………あーもう！









涼太｢龍友くん、何勘違いしてんのか知らないけど、俺そういう気持ちないから！｣

龍友｢は？ないの？｣

涼太｢ないよ！｣

龍友｢今まで何もなかったのに突然飲みに誘ったくせに？いきなり1対1のつもりだったくせに？｣

涼太｢それは……俺もいろいろ勘違いしてたというか｣

龍友｢何を？｣









そもそもは、Aちゃんが俺に気があると勘違いしてて、俺も満更ではなかったから声かけた。

いや、もう、ほんと、今思うとすっげえ恥ずかしいやつ。

別にいいんだけどさ。

結果的に今みんなで仲よくやれてるし。









涼太｢何をでもいいじゃん。それより龍友くんこそどうなのさ、どう思ってんの｣









Aちゃんが思ってるのは君のことだよ、龍友くん。

全く気づいてないんだろうけど。









龍友｢涼太の好みのタイプの子だよなーいい子だなーって思ってるよ｣

涼太｢…………っ｣









…………バレてやんの。

そういうこと聞いてるんじゃないのに。

龍友くんがこんなんじゃ、Aちゃんかわいそうじゃん。

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